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動揺6
終電が近くなり、二次会がお開きとなる。
皆でぞろぞろと、店から改札口のある方へ向かう途中、手洗いのところで止まる。
それぞれ用を足しに行く。
ふと気がつくと、はるかと二人になっている。
お互いスマホを取り出し、会話はない。
わたしはスマホに何か用があるわけではない・・・、
「・・ね、ちょっと、もう1軒 ・・・」
そう、喉の手前まで出かかる。
思わず「コホン」と 咳払いをする。
はるかがスマホから目を上げてこちらを向く。
そのとき わたしの口から言葉が出た。
「・・。いやー、寒いね、」
「ねっ」
タイミングよく他のメンバーが戻ってくる。
また改札口の方に 離れて歩き始める・・・、
改札の前に着いたところで、帰りの手段によって分かれることになる。
酒を飲んでいないMさんが「はるかちゃんたち 送ってくよー」
そう言って、はるかと Sさんの女子グループに声をかける。
やはり、そうなる流れであるようだ。
むしろ、最初からそう決まっていることなのかもしれない・・・。
しかし、
「いやー、悪いからいいよー」
はるかが言う。
「いーから、乗ってきなってー」
Mさんがさらにすすめる。
「いや、いいよいいよー」
さらに はるかが断るが、
「いいから、乗ってき!」
3回目で、決まった。
「うん、わかった。じゃあ乗っけて」




