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「じゃあ、わたしが伝えようかっ?

ザキが りっこのこと好きらしいよ、って」


今度は笑顔で提案してくる。


「それはやめて」


苦笑いをして 首を横に振る。


この微妙な気持ちが、人に託して正確に伝わると思えない。

栗原に目をしかめられて終わるだけだ。


・・なぜ それでわたしが納得すると思うのか・・、冗談のつもりなのか。



「んー、じゃあ りっこは 今回のこと何か悩んだりしてるのかな?

何とも思ってなさそうだけど。

それとなく 聞いてみようか?」



それは少し気になる。

栗原さんがなにかしら思っているのか、特に何も気にしていないのか。



「じゃあ、タイミングみて今度聞いてみるから、

それまでじっと反省して待ってること。わかった?」


はい、わかりました。と言うが、


「ホントにできるかなー?」


そう 意地悪そうな目でこちらを睨んでくる。


「・・じゃあ、なにか ほかのこと考えるようにしよっか?」


新しい提案を投げかけてきた。


「百人一首 って知ってる?」


知ってはいるが。


「ザキが秘めてる気持ちを、百人一首みたいな 和歌にしてみたら?

自分の気持ちと向き合う宿題!!」


唐突に何を言い出すのか。


「気持ちを短い唄に込めるの、素敵でしょ?」


単なる思いつきなのか、それともわたしのことを真剣に思って考えてくれたアドバイスなのか、真意はわからない。。


だが、はるかがそう言ってくれるなら。


「和歌。考えてみるか・・、、」


妙な宿題を 受け取ってしまった。

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