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「こないだは遅くまでありがとう。
栗原さんのこと、好きだということを認めることにして、これからどうしていくか考える。
また相談に乗ってくれたら嬉しいです。」
職場のメールで、まさかこんな文面を送ることになるとは、
つい1ヶ月前までは思いもしなかった。
翌週 月曜日。はるかとのやり取りである。
「こちらこそ、言いにくいこと話してくれてありがとう。
もちろん応援はできないけど、良い関係に戻れるように相談に乗るよ!」
とりあえず、もやもやとした自分の気持ちを
一旦、わかりやすいポジションに置いてしまうことにした。
これは、はるかと共有するためである。
はるかに対して そう認めてしまうことで、
これまで取り留めのなかった 気持ちを共有してくれる人ができる。
そう思えるだけで、ほんの少しだけ 気持ちが楽になったような 気がする。
これ以上 知られて困ることは もう何もない。
だから、はるかとは 最も核心に迫るところで
ストレートな会話ができる関係をつくりたかった。




