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相談3

明るく笑いながらも、苦々しいような目で私をみていることを感じる。


私の気持ちの置き場をどこに決めるかは ともかくとして、

はるかには これまでの事実を隠しながらこの相談を続けることは出来ない。そう思った。


東京での事だけではなく、帰ってきてから起きたことも全て、

洗いざらい白状することにする。


「店をかえようか」


会計を済ませ、街の賑わいの中に出る。



11月近くにもなると 北風が冷たく吹き付けてくる。

そんな季節柄が、この正体のつかめない心を 余計に冷たくしているようにも感じるのである。



少し歩いた先の雑居ビルの最上階を案内する。

エレベーターを降り、目に入ってくる赤い扉。そのやや重たい扉を引くと

落ち着いた照明の店内が開ける。


一見、BARのような雰囲気だが 食事もできる居酒屋である。


マネージャのような男性に案内されて、中に入る。

30席ほどありそうな店内を見渡すが、客はまばらだ。


正面の窓際には、夜景 とまではいかないが 夜の繁華街を見下ろせる、

ソファータイプのカウンター席がある。


「ここにする?」


一応、はるかに確認して席を決める。


先ほどと同じく横に並んで座る。


正面切って話をするよりは、横で聞いてくれる方が気持ちが落ち着くような気がする。

はるかの目を見て話せなければ 外を見ればよいという心理もあるのかもしれない。



「この店さ、雰囲気良いよね。ホントは栗原さんと飲みに行こうかと思ってみつけたんだけど… なんではるかと来ちゃったんだろうな、、」


冗談めかして言ってみたが、本当の事だった。


「あはははっ」


こんな状況、はるかも笑うしかないだろう、というのはわかる。


どうにも自分が情けなくなってくる。


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