表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
58/164

相談1

その後、栗原とは特に関わりもないまま、

暗澹たる気持ちをどうにか取り繕って、仕事を続けていた。


・・・・・・、


「そういえば、りっこと東京で飲んだんだって?」


少し経った土曜日の午後。


飛田(ひだ)はるかと、街中の喫茶店の席で向かい合っていた。

もちろん”りっこ”とは栗原のことである。


大きな商業施設の中にあるテナントの喫茶店は、休日らしい客層で混みあっている。


やや狭い二人掛けのテーブル席で、軽い食事をとりながらこうして話しているのは、

休日の出張で一緒になった帰り道の流れのことだ。


「え、そんな、誰に聞いたの?!」


東京での事をはるかが知っているということを、私は知らない。・・そういう設定であることが 栗原さんとの申し送り事項である。


「串カツ食べてきたって言ってたよ?」


「うん、そうそう、そうなんだよねー。串カツ食べてきた」


設定通りに演じられているのかは分からない。


「へー、その後も、飲みに行ったりしたの?」


笑顔で聞いてくる はるかの問いに、ドキッとする。


これはどういう意味の質問なのか。


「いや、串カツだけだねー」


「なんだ、こっち帰ってきてからとか行ってないの?」


「ないない、、」


妙に鋭い質問に、背筋に緊張が走るのをごまかしながら答える。



だが、そのやり取りで 気持ちが揺れたのかもしれない。


「・・・それが、東京で飲んで ちょっと仲良くなったんだけどさー、、」


思わせぶりな言い方で、話を続けた。


「こないだ、向井と栗原さんが飲んでるとこに出くわしちゃって、、」


ため息を、隠さずに吐いてみた。


「えー、なにー?それでショック受けてるの?」


そう言って アハハハ と 笑わられる。


「そっか、そういえば ザキ、今月誕生日だよね。励ましに飲みにでも行こっか?」


そう言って、誘いの約束をしてくれた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=onimg.jpg
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ