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再会6
通話ボタンを押すと
「ピピッ」
そんな信号音が鳴って、すぐに通話が切れた。
“話し中です”
画面にそう表示される。
・・・・・・、
自宅の近くまで 戻ってくると、
まだ営業している小さな焼き鳥屋をみつけて すがるように入る。
ビールと串を頼んで、カウンターに座り
またLINEの画面を見つめる。
先程から変化はない。
恐る恐る、もう一度 通話ボタンを押してみる。
しかし、また「ピピッ」と鳴るだけである。
もう15分以上 経っている、
相手は、向井なのか・・・。
こんなことなら、電話などかけない方が
心が落ち着いていたかもしれない。
今夜は なにをしても 裏目に出るのか。
こちらの予想の斜め上をいく展開はどうしたものか。。
1杯目のビールを空けた頃、もう一度LINEを開くと、
音声通話の履歴に “既読“ のマークがついていた。




