再会5
「じゃっ、コンビニに寄ってくから 自分はここで。おやすみなさいー」
Yさんにそう言って 別れる。
わたしの足は、言ったコンビニのずっと先にある A駅の方に向かっている。
もう目的の居酒屋は開いてはいないだろう。
だが、このままは帰れない気持ちになっている。
深夜の住宅街の暗い道、いくぶん酔った頭で
いろいろな事を考えながら、とぼとぼと歩く。
・・・どちらから 誘ったのか。どんな話をしていたのか。栗原はわたしの事をなにか話したのだろうか。
もしかすると、栗原が向井に相談をするほどに、困らせていたのではないか。
向井にも何か勘づかれて、詮索されているのではないか・・。
・・よりによって、どうして、向井と・・・。
自分の中にある黒い気持ちが、容赦なくわたし自身を攻撃する。
栗原は 本人に自覚があるかどうかはさせおき、職場では人気者なのである。
わたしは自分だけが、他の社員よりも栗原と仲良くなれたような気持ちでいた。
少なくとも、わたしにとっては 栗原が一番 心を開ける相手となっていた。それはもしかすると 職場に限らず。
だが 栗原にとっては、そんなことはないのだろう。
むしろ、仕事でも関わりの深い 向井の方が、近しい存在であるし、もしかしたら 本当に2人は。
・・・・・・、
A駅前に着くと、やはり目的の店のあるビルは、シャッターが閉まった後だった。
・・・、
栗原の声が聞きたくなる。
「別に、なんでもないですよー 笑」
そんな、一言だけでも聞けたらいいのに。
家に帰る方向へ歩きながら、しばらく悩む。
これ以上 栗原を困らせたくはない。
だが、自分の気持ちは落ち着けたい。
こんなこと いつまでも長引かせたくもない。
このまま 土日をもやもやと過ごしたくない・・。
歩いて高まった心臓の鼓動も相まって、
指を震わせながら、恐る恐る。
LINEの 音声通話ボタンを 押してみた。
吉崎 かなりうざい感じになってきましたね!
この先どれだけ壊れていくんでしょう。彼の行く先が心配で、わたしも書くのがつらいです!!( ¨̮ )




