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再会4

「2軒目行きましょうかっ」

そう向井に言ってみると

「いかない、いかない」

強く拒否される。


こちらを見ずに隣を歩く向井から なにか(とげ)を感じるのは わたしの気のせいだろうか。


大きな交差点を渡ったところで、地下鉄に乗るグループと 徒歩のグループにわかれる。


わたしは課の後輩女性 Yさんと方向が同じなので、皆と離れて 2人で歩き始める。

他の皆は地下鉄の方へ、向井もそちらに行った。



交通量の多い国道の 広い歩道。

Yさんと並んで、これといった話題もないまま歩きながら わたしは LINEを開く。


栗原に、

「2軒目行かない?笑」


そう送ると、すぐに返信が返ってきた。


「すみません!行かないです 笑」


その答えは わかっていた。

ただ、なにか話しかけたかった・・


LINEを閉じて Yさんと会話をする。


「いやー、びっくりしたねー」


主語がなくとも 今さっきの出来事の話ということは伝わると思う。


「やー、ほんとですねっ、」


「あれ、ちゃんと帰ったのかな?」


「どうでしょうね、もしかして・・、 一度解散したように見せて また二人で・・とか 笑」


そう言うYさんも、向井と親しげに話しているところをよく見かけることがあるので、試しに聞いてみる。


「Yさんは、向井さんと仲良いんですか?」


「いや、別に・・笑」


そう言うYさんの本心が どこにあるかについて、わたしには興味はない。


ただ、誰の言葉も信じられない今の自分が苦しいことを実感する。



今夜のことは、全てわたしが原因である。


もしも、わたしがYさん達に食後のスイーツを勧めていなければ。

もしも、店を出る時間があと5分違えば。


誰も傷つけることはなかっただろう。

自分が傷つくこともなかった・・・。


だが、逆に言うと、わたしの知らないところでは・・、


そう考えるほどに、怖くなる。

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