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わがまま
栗原が部署を異動をしたのは、組織において当たり前のことで、本人のせいではない。
異動した方だって 相当につらいはずだ。
しかし、その理解とは別に、
なぜ彼女がここにいてくれないのかという、やり場のない 寂しさを感じてしまう。
いや、逆に言うと、わたしだけを残して皆がいなくなったことが つらいのかもしれない。
しかし、そんなことは、わたしのわがままである。
それを栗原にぶつけるのは、ただの八つ当たり以外の何でもない。と、頭ではわかっている。
わかっている、
・・だが、栗原に、甘えてみたかった。




