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3時

深夜の道を並んで歩く。


こんな時間まで付き合わせてごめんねー、栗原さんに嫌われちゃう。


嫌わないですよー。吉崎さんのこと 好きです好きです。


「好きです好きです」は 栗原のお決まりのフレーズである。

仲間内で 茶化されながら いろんな相手に対して言っていることを普段から見ている。


言葉通りに受け止めて 悪い気がする言葉ではないが、

普段から言っているのを見ていて、

ちょっと心に引っかかるところがあるのも 正直なところだった。



好きです好きです、ねー・・・。ホントに好き?



好きです好きです!



いや、なんで 2回言うの?



うーん・・、


少しだけ考えるような素振りをみせてから、



大事なことだから、2回言うんです。



あはは、そうかい、、と笑って そんなつまらない押し問答を終わらせた。



黙って歩く栗原は そうしようと思えば肩が触れる距離にいる。


・・・。


栗原の住むマンションの前に着く。


「また飲みに行こうね!」


「行きましょう!今度は、わたしから誘います!」


栗原が腕を叩いてアピールする。


「それ絶対誘わないやつだよね!笑」


でも、本当に誘ってくれたら きっとすごく嬉しい。そうも思った。


「じゃあ、おやすみなさい!」


そう言って 解散する。




翌日の昼過ぎ。


酔いから覚めて、昨晩の自分の行いを思い出す。

なにかを伝えたくて、メッセージを送る。


「昨日は遅くまでありがとう!自分ばかり話しすぎちゃってた気がしてごめんね。楽しかったです! また機会があれば嬉しいな・・!」


少しして、返信が届いた。


「いえいえ!わたしも楽しみました!次回はA駅前リベンジですね!」


栗原はいつも優しい返信をくれる。


社交辞令かどうかを測りかねるのは、相変わらずだった。

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