想い出話3
杉山を中心とするメンバーは 前よりも仲良くなっていった。ただし、わたしを除いて である。
告白という禊を済ませた3人は、友達としての関係を楽しみ始めた。
残るわたしは、ただ 杉山の心中を気にかける男 となった。
相談役として用済みであることは分かっていたが、それがどうにも悔しかった。
“相談”を大義名分に 杉山に連絡をとり続けていた。しかし しばらくして、
「吉崎さ、杉山のこと好きなんでしょ?」
阿久津とNに 強く問いただされた。
「あのさ、杉山が 怖いって。
もう連絡しないで欲しいって言ってるんだ。
好きなら、告白して終わらせなよ。」
・・・甚だ心外だ・・・。
だが、同意するまで帰してはくれなかった。
翌日の帰り道。
雪のちらつく中で、杉山と二人きりにされた。
「杉山さんのこと、、好きです、、付き合いませんか、、」
「ごめんなさいね。」
茶番である。
確かにわたしは、杉山に特別な想いを抱いていたことは認める。
それは恋心といってもいい。
だが、それは お仕着せの告白の言葉で片付くような気持ちではない。
だが、当時の高校生のレベルでは こうしかならなかった。
その後、杉山は何人もの男に好意を寄せられた という話を聞いた。
・・・・・・・・・、
「奥さんにも言ってないからね!この話!笑」
「それは杉山が わるいですね!」
栗原は 最後にそう言ってくれた。
「あ、その杉山、こないだ このそばで皆で飲んでた時に偶然会った、あの人だよ 笑」
「あ、あの人が!!」
そういえば、栗原さんも杉山と会っていた。
まさか、こんな話を誰かにする日がくるとは思わなかった。
それも 職場の同僚である栗原にするとは・・。
午前3時、店を出た帰り道。
A駅の方に歩いて、栗原の家まで送っていくことにした。




