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プロローグ 3

同じページを何度も リロードする。


そうしていると、たまに「満席」ではなくなるときがある。

他の予約客が旅程を変更してキャンセルをしたタイミングなのだろう。


残席数が表示されたら、すぐに予約ページを開いて、個人情報を入力していく・・・。


しかし、これは他の旅行者との競争である。

揺れる列車で立ちながら、慣れないスマートフォンサイトで操作をするわたしには いささか不利だ。


頑張って全ての項目を打ち終えても、

入力完了のボタンを押した時には その座席は他の誰かのものになっている。

そんなことを何度か繰り返した。



今回の出張は取り止める。



そう会社に報告をするには十分な理由であり、できる限りの努力はした。


それが最も楽な選択肢でもある。


だが、そんな考えと同時に、ひとつのひらめきが浮かんだ。


ダイヤの乱れで出発時刻が遅れているから、

定刻では出発時刻間際の便であっても、搭乗に間に合うのではないか。


それならば、この混乱の中でも

競争率が低いのではないか・・・?


そんな見立ては、的中した。


予約サイトに書かれた時間通りならば、搭乗手続きの締切に間に合わないが、

運行状況を調べると「45分遅れ」となっている東京行きがあった。


予約サイトをみると、まだ空席がいくつも残っている。



焦る気持ちをおさえて、スマートフォンを握る。

揺れを抑えながら、急ぎながらも慎重に、予約情報を入力してゆく・・・・・・



・・・そう、もしも、ここで出張を取り止めていれば、

こんな事にはなりえなかったであろう・・・。



そんな未来など知らないわたしは、

「予約を確定する」ボタンを 無事に、

押し切ってしまった。

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