二次会 4
店員が持ってきた伝票をみる
「結構するね・・笑」
二人で顔を見合わせる。
勢いに任せて、注文も進んでいたようだ。
多めに出そうとしたが、それは断られる。
このあとどうしようかという話になる。
「すすきのでも行く?」と冗談っぽく投げかけてみるが
「行かないです 笑」と 反応はよくない。
今夜は解散かなとも思ったが ひとつ思い出した。
「A駅前の小さい居酒屋って 行ったことある?」
栗原とわたしは、家こそ近いわけではないがJRの最寄りが同じ駅である。
その駅前には2階建ての小さな雑居ビルが一棟だけあり
そこにある居酒屋が 以前から少し気になっていた。
「あ、あの店!行ったことない!!行ってみたいですっ!」
「じゃあ、そうしようか」
行き先が決まると安心する。
会計を済ませて 店を出る。
人通りの少ない地下歩道を通って、札幌駅の方に並んで歩く。
その時、栗原から話してきた。
「あの、実は、わたし 吉崎さんにあやまらなきゃいけないことがあるんです」
急な前置きに ドキッとした。
栗原の方をみて 話を続けさせる。
「わたし、飛田さんに 東京の串カツの話 しちゃいました・・笑」
なんだ、そういう話か。
ちょっと残念だが。
「えー、そうなのー!?」
と笑って返す。
「飛田さんとフロアで会ったとき「そういえば 東京でザキと飲みに行ったの?」って聞かれて。
思わず「あ、はい」って、言っちゃいました。言っちゃったー、って思いながら「串カツ食べましたー」って。。ごめんなさい!」
まぁ、それは仕方ない。
はるかは、わたしと栗原が東京で飲もうと口約束した宴席にいた一人だ。
押しの強めな先輩である はるかの不意な質問に、栗原が答えてしまうのは 不可抗力だと思う。
「じゃあ他の人にもー?向井とかは?」
「言ってないです、向井さんにも「行ったの?」ってきかれたけど、「いえ」って言いました。 。 でも 東京のこと知っている人たちには言ってもいいかなって思うんですけど・・」
確かに、二人の東京出張を元から知っている仲間内には 知られてもよかったのだが、
こうなると、一度 「いえ」と隠したこと、そして栗原に嘘をつかせたことを どう思われるか ちょっと気かがりになる。
「じゃあ 言っちゃおうか! でも、きっと今日飲んだことも 言うんでしょ!」
「言わないですよー 笑」
「ほんとかなー?」
栗原が この 二次会 に付き合ってくれたのは、それを私に謝るためだったのかもしれない。
だが、今は考えないことにしておこう。
吉崎、うざい感じになってきましたね。
もう、この先かきたくない。けど 書かないと怖い編集担当に怒られるのでがんばる。たぶん。。
いつも読んで下さる読者の皆様ありがとうございます。




