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二次会 2
「店、すぐわかった?」
「ちょっと迷いました 笑 こんなところにあると思わなくって」
ありきたりな会話をしつつ、まずはビールを2つ注文する。
「まぁ、とりあえず 食べようっ」
手書きで書かれた 趣のあるメニュー表をみながら 注文を考える。
「なにか食べれないものとかある?」
「なんでも食べれます、吉崎さんはどうですか?」
「自分も なんでも食べる 笑」
海鮮がウリの店なので 刺身や魚の煮付けなどを中心に選んでみる。
そうしているうちに、ビールが届いた。
先日の串カツ屋のような ジョッキではなく やや細身のグラスに注がれている。
約2週間越しの 二次会の乾杯、、
・・よくある職場の飲み会では、必ずと言ってよいほど、乾杯の発声に
“お疲れさま” という言葉が入る。
だが今日は それを言いたくないし、言わせたくない 気持ちだった・・・。
「かんぱーい」
「乾杯ー」
ただそう言って、お互いグラスを傾ける。
気持ちが通じたのか、たまたまか。
そんなことに意味などないのだろうとは思う。
だが「お疲れさま」と言わないだけで、
栗原さんと職場を離れられたような気がした。




