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朝の畑2
作物を眺めていると、向こうから栗原がやってきた。
近くにきて「おはようございます」と挨拶を交わす。
栗原の表情は笑顔だが、今日も現れたわたしを どこか いぶかしげな目で見ているような 気もする。気のせいだろうか。
枝豆の株をかき分けて、実入りを確かめる。畝間にしゃがんで、大根のでき具合を確かめる。
お互い特に話すこともない。
収穫できそうなものも 今日は見当たらない。
職場に向かうように 畑のふちを少し並んで歩いて、どちらからともなく「じゃあ、」と笑顔で 切り上げた。
畑に寄るのが、わたしの朝の日課となっていった。




