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日常4
「おかえりー、東京どうたった?」
飛田はるかに声を掛けられた。
イスに座ったまま振り返り、机の上の東京銘菓を一つ渡す。
「とにかく暑かった」
「お、ありがと」
はるかとは高校の同級生で、職場で偶然再会した。今は隣の課にいる。
「ねぇ、今度うちの課でパソコン買うんだけど なにがいいかな?」
世間話はそこそこに、どうやら仕事の話をしに来たらしい。
はるかはパソコンで困りごとがあると、よくわたしのところへ相談に来る。うちのお得意様だ。
詳しい要望を聞き「いくつか候補を選んであとでメールしとくね」と回答する。
「いつもすみません~、よろしくお願いします。お土産ありがと」
そう言って 隣の課へ戻っていった。
気軽に頼まれて悪い気がしないのは、同級生のよしみ といったところだ。




