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直LINE 1
・・・はるかが もう許さないと言った意味について、だいたい察しはついている。
一日の決まった業務時間が終わり、人の少なくなったオフィスでパソコンに向かっていると、胸ポケットのスマホが短く震えた。
通知画面をチラリと見ると、”栗原由紀” の名前が表示されている。
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吉崎さんには何度かお誘い頂いていますが、もう吉崎さんと会う気はありません。もう連絡してこないでください。
東京で誘われたのも本当は嫌でしたが、断りにくくて仕方なく行きました。そのあと誘われたのも本当は断りたかったのですが断れずに行っただけで、嫌々でした。
飛田さんに相談して連絡してこないようにしてもらいましたが、だめなようなので直接お伝えします。
これからも仕事でお世話になることはあると思いますが、吉崎さんのことは友達ともそれ以上とも思っていないです。もしなにか勘違いさせたのならごめんなさい。
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「もう会う気はありません」なんて言われると、
まるで逢瀬を重ねていたかのようで、一瞬ドキッとする。別になにもないのにである。
それはともかく、返信の全体の文面としては
だいたい想像通りの内容で、むしろ安心する。
まるでわたしが創作して書いた文面のようだ・・・




