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日常2
向こうから一人の社員がやってきた。
「おはようございますー」
栗原である。
わたしが畑にいるのを珍しいとでも言いたそうな表情をしているように見える。
「たまにはと思って見に来てみたら、すごい育ってるね」
「そうなんですよ!」
栗原は通勤の途中に毎日ここを通って、様子を見に来ているらしい。同じ畑グループのメンバーのひとりである。
トマト、オクラ、枝豆、大根、、
生育中の作物を一通り案内してもらう。
一人で 水をあげたり、草取りをしたり世話をしてくれていたようだ。
大きく育ったズッキーニを、一本 もぎ穫って私にくれた。
「ありがと!」
今は長居をするほどの時間はない。
会話もそこそこに、互いの勤務場所に向かって別方向に歩き出した。




