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青空
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この物語はフィクションです。
登場する人物・団体、ストーリーについて 実在するものではありません。
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夕焼けをみて、
・・・つい1年前、空が青かったことを思い出す。
朝、出勤するマンションのエレベーターホールの窓から、
快晴の街並みを眺めて「最近、悩みがなくて幸せだな…」と感じていた。
悩みがないのは、この7~8年ほどの間のことである。
高校の人間関係以来、仕事や転職の悩みはあったが、それほど大きな人生の悩みはなく生きてこられた。
結婚して5年ほどだが、妻との付き合いはかれこれ10年以上になるし 深い不満もない。
その1年前も、確か仕事は慌ただしかったと思うが、
お客さんとの関わりや、仕事の質や、社内の人間関係の関わりも自分にとって適当で、
仕事に集中できていたから、後ろ暗い若い頃の過去の自分と比較して、幸せを実感してしまったのだろう・・・・・・。
たが、そんなことを思ったのは、
あるいは今の物語への、伏線だったのかもしれない。
・・・・・・、
スマートフォンが 胸ポケットで一回 震えた。




