根治
…そんな気持ちの一方で、このまま何も出来ないことを すべて感染症のせいにして、ゆっくり忘れるように自分の気持ちを運ぶのもありなのだろうか。
そんな考え方も頭をよぎる。
だが、そのプランをとると、はるかの思惑の通りになる。
そう思うと、はるかに良いように乗せられて、懐柔されたようになるのが甚だ癪である・・・。
北海道は暖かくなり、開放的に楽しめる季節がくる。
すぐ近くにはゴールデンウィークの連休もある。
仕事では、感染症対策のために”リモートワーク”の業務が増えることの対応で忙しくなるだろうことも予想される。
自分がこの重たい気持ちを持ち続けたくないのはもちろんだし、
栗原がどう思っているかはわからないが 職場にいる上で、こちらの存在を警戒して疲れさせたり、仕事上なにか不便をかけていたら、それも申し訳ないという気持ちもある。
・・その考え方自体が、自意識過剰 かもしれないが・・。
少なくとも、もし今、栗原さんが仕事でなにか困っても、
わたしに対して問い合わせはできない状況であるはずだ・・そうなったのは、わたしのせいなのだが・・。
自分が一時だけ忘れたように振る舞えても、解決にはならない。
禍根が残れば、またなにかのきっかけで再燃するだろう。目指すのは根治である。
腹に一物持ったようなわだかまりは、やはりお互い なくしておきたい。




