132/164
信号待ち
大きな交差点の信号で足止めされる。駅に向かうには東西と南北方向、都合2回の信号を待って 斜め向かいの区画へ渡らなければならない。
2人連れは 先に東西にかかる信号を渡り終えて道の向こう側にいる。歩行者信号は点滅している。
南北方向の信号を待ちながら 横目で遠くの2人の様子をうかがうが、かろうじて姿が見える程度である。
信号が青になりそれぞれ横断歩道へ出る。街灯に照らされた2人は普通に肩を並べながら歩く距離感にみえる。
渡り切ると、こちらはもうひと方向の信号を待たなければならない。向こうはそのまま駅の方へ進み、見えなくなった。
待った信号を渡った先に鳥唐揚げが人気の居酒屋があった。
「唐揚げ食べたい」
その妻の要望に賛同し、歩みを止めて暖簾をくぐる。




