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行事
気持ちが落ち着かない中も仕事の日々が過ぎて、季節はバレンタイン。
この時期が近づくと男の子はソワソワする…そんな曲の歌詞がある。
だが、そんなのは どこか都市伝説のようなもので、
イベントで商売をするために作られた幻想だと思っていた。去年までは。
年中行事は、人がなにかをする動機になる。
徳用パックのチョコ菓子ひとつでも、のど飴のひと粒でも。
何かの仕事のついでに こちらのオフィスに立ち寄って 一声でもかけてくれたなら、凍りついた時間が動き出すだろうに。
限りなく望みが薄いとわかっている期待に意識が向くと、さらに気持ちが苦しくなる。
だがその思考から抜け出せるわけもなく、2/14がなにかタイムリミットのようにすら思えてくる。




