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読者
「年末に宿題もらった携帯小説 ほんとに書いてるよ。まだ東京に着く前だけど…」
はるかは味方になってはくれないし、慰めてもくれない。そう不満に思いながら、
これを見せようとする自分に、矛盾があることを感じてはいる。
自分をさらけだしたところで状況が好転するわけではないのに
まるで、はるかに忠誠心を示すかのようにこの日記を見せようとしている自分がいる気もする。。
……、
他方では、、
ひとりのアマチュア小説家として、読者が楽しめるようにと、
苦悩しながら小説を執筆しているという自負も芽生えてきた。
不思議なものである。
……、
なんやかやで、はるかにしか読ませられないこの"作品"を、
読んでほしいという気持ちは大きい、
たが、栗原さんのことを思うと 人に見せるのは後ろめたい気持ちもある。
…言ってはしまったものの、どうしたものか…
「おー、読みたいー!教えてー」
サイトのアドレスを教えるには、そのひと声で十分だった。




