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「送っちゃった罰として、向井さんに言い付けるよ!」


冗談なのか本気なのかわからない。ただ、わたしの悩みを解くつもりがなさそうなことはよくわかる。


「はっ、どうぞ 言えば?」


捨て鉢な態度でそう返す。

と、さすがにこちらの気持ちを汲むに至ってくれたのか

はるかは 少し困ったような顔をしつつ、柔らかい口調になる


「うーん、ザキはどうしたいの?しばらく連絡はしない方がいいと思うけど」


どうしたいのだろうか、ただ話したいだけなのだが


「話してどうするの?好きですっていうの?」


再び捲し立てるはるかに押されて、返す言葉が出ない。曖昧な表情を返してしまう。


「やっぱ 全然反省が足りないな。」


すっかり罪人の扱いである。


「とにかく、しばらくりっこに連絡しないこと!あと、りっこは他の人には話してないって言ってたし、飲みに行ったことも向井さんにも誰にも言ってないって 言ってたよ。」



そうか・・・、それはなにより。


「ん?ちょっと安心した?」


信じていいのかわからないし疑りだしたらキリはないのだが、その言葉には少し救われるところがある。


「へー、そんなとこ気にしてたんだ?」


人の悩みの勘所は、他人には至極難解で、

自分では当たり前だと思っていてもちっとも気づいてもらえないものなのである。そう悟った。

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