表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
114/164

キャスト

「えー!会いに来てくれたのっ?!うれしぃー!」


本当に喜んでくれているとは到底思えないが、もしかしたら本心なのかもしれないと1ミリでも思わせることができるのが 営業のうまさなのだろう。


車をパーキングに置いて やって来たのは、1週間ほど前にもきた雑居ビルの薄暗い空間。

ゆりさん を指名するとすぐに横についてくれた。


「えー、今日は何飲みますか?」


「今日は車だからウーロン茶で…」


「あ、そうなんですか?! 忙しいのに来てくれたの?嬉しいなー!!」


そういって身体を寄せてくる。


気のない相手にこうする仕事は大変だろうにと思いながら、

それを避けるのも失礼なような気がして、状況を受け入れて肩を寄せる格好になる。


正直に言って 居心地が良くはない。

喫茶店でコーヒーを飲みながら小説でも書いている方がよっぽど良かった。


……、

…だが、こうして擬似恋愛に堕ちていくのも手なのかもしれない。


栗原にどことなく似ていて、名前が同じというだけの相手に 顔を向け、

世間話をしつつ その目を見て自分に言い聞かせてみる。


もし、そこで気持ちが落ち着けば 栗原さんにも はるかにも 迷惑をかけずに済むのなら… うまく自分を騙せるだろうか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=onimg.jpg
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ