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夜の街
年始のススキノの夜。車道から眺める街は、三が日を過ぎても相変わらず賑やかである。
仕事関係の新年会があるという妻を、人通りで賑わうビルの前まで車で送り届ける。
また迎えに行くまでの数時間は、私に与えられた自由行動の時間である。どうして過ごそうか。
タクシーたちと並んで車を走らせながら少し考えた結果、繁華街からすこし離れた 心当たりのあるカフェの前へきてみた。
ここで小説の続きでも書こうか…
そう思ったが、喫茶店もまた盛況なようで
あいにく駐車場の入るスペースがなさそうである。
店の前の道路脇にハザードランプを灯しながら、次の行く先を思案する。
……先日、追加のメッセージを送ってから、
栗原からの返信は もちろん ない。
送ってしばらくして 既読 マークはついた。
だが、応答がないのは やはりと言うか期待しないとおり、である。
このまま暗い気持ちの正月休みが続いて、
そして明けて、否が応でも仕事に押し出されてゆくのだろうか、
そう考えるだけで気が狂いそうである。
ススキノ…思えば、つい先週ごろも来ていたのか。
もうだいぶ前のような気持ちだ、
そして、あまりいい想い出ではない、、




