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旅の宵3
「お疲れ様です!会えてよかったですー!」
お互いにそう言い合って、この暑さや旅の出来事を話しながら
繁華街の方に足を進める。特に行く先のあてはない。
「新宿といえば、歌舞伎町ですかね?!」「お、行ってみようか?」
などと話しながら歩く。
しかし土地勘のない2人がそうそう思い通りに移動できるはずもない。
飲み屋街の一角をぐるりと回って、元の場所に戻ったところで、手頃そうな串カツ屋が目に入った。
「串カツにしよっか?」「そうしましょう!」
なんとなく、どこの店でも楽しめるような気がした。
冷たいビールが飲めればいい。
暖簾をくぐる。平日の夜にも関わらず店内は賑やかだ。




