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俺の“フリーエール”に気づいてくれ!

作者: 七瀬




私は、子供の頃から霊感が強いのか、、、?

普通の人と同じぐらい霊が見えるの、、、!



霊はね、、、?

霊感が強い私のような人間に、【フリーエール】というモノを

送っているのよ!


【ボクの存在に気づいて!】とか、、、?

【この痛みから解放されたい!】とか、、、?

【恨みをもった人への復讐!】とかね!


霊にもいろいろいるんだよ。



そして最近、、、私につきまとう男性の霊がいるの...。

私に、彼を殺した女の復讐をしてほしいみたいで、、、。


私に、【フリーエール】を送って来たわ、、、!


『お願いだ! 俺を殺した女に復讐をしたいんだ! 手伝ってくれ!』

『・・・でも、もう貴方は死んでいるのよ! 復讐なんか? 意味がないわよ!』

『俺は、あの女のせいで! 死んでしまったんだぞ! どんな事があっても許せ

ないんだよ!!!』

『・・・それは、分かるけど、でも貴方の復讐に私は力を貸せないわ!!!』

『どうしてだよ! 俺のフリーエールを受け取ってくれよ!』

『・・・ごめんなさい! 私は貴方の力になれない! 他の人をあたって!』

『・・・分かったよ! もういい、ありがとう、』

『・・・えぇ、』



私は、彼の力にはなれなかったわ!

だって! 【復讐】なんて! なんのためになるの、、、? 

私たちは、生きているのよ!

どんなに辛い人生でも! 生きて行かなくちゃいけないのよ!!!


だから! 私は復讐の手助けなんかしないわ!



私の事を、てっきり諦めてくれたと思っていたあの霊の男がまたやってきたの!


『頼む! もう、お前しかいないんだよ! 俺に協力してくれ!!!』

『ダメよ! 私は、協力なんかしない!!!』

『その女が、お前の彼氏にも手を出そうとしているとしたら、、、?』

『えぇ!? それ、どういう事なの、、、?』

『じゃあ~俺に触れてくれ! 俺が見たモノをお前に見せてやるよ!』



私は、半信半疑だったのだけど、、、?

気になって! この霊の男の体に触れたのよ!


そうしたら、、、?

この霊の男が見たモノが映像として私に見えたの、、、!

この男の言う通り! 私の彼氏に見知らぬ女が近づいてきたわ、、、!


・・・そして、誘惑しているように私には見えたのよ!


『私の彼を誘惑するなんて! 絶対に許さない!!!』

『そうだろう! じゃあ、俺の復讐に力を貸してくれよ!』

『・・・それは、やっぱりダメよ! どんな事があっても復讐なんて! 

よくないわ!』

『・・・もし? お前の彼氏が俺みたいにあの女に殺されても、、、本当に

お前は、復讐しないと誓えるのか、、、?』

『・・・それは、』

『俺だって! 好きで復讐したい訳じゃないんだ! どうしても許せない事を

あの女が俺にやったから、、、!』

『貴方を殺したからでしょ!』

『それだけじゃない! あの女は、俺の何もかも奪ったんだよ!』

『えぇ!?』

『俺の会社も、俺の家族も、俺の財産も全てだ、、、!!!』

『そんな、』

『お前の彼氏もほっておいたら、、、? 俺みたいになるぞ!』

『・・・・・・』



私はこうして、この霊の男の復讐に力を貸す事になってしまったのよ!


『復讐なんか? やっぱり私は気が乗らないわ!』

『じゃあ~アレを見ても、俺に力を貸さないと言えるのか、、、?』




私の目線の先には、私の彼とイチャイチャしている女が見えたわ!


『えぇ!? 嘘でしょ?』

『これが! 現実だよ! さあ、どうする、、、?』

『・・・・・・』




私は、怒りが込みあがってきてどうしても、あの女を許せなかったの!!!


だから、つい、、、。

この霊の男に私は、こう言ってしまった。


『私は、この女を許さない! 貴方の復讐に力を貸すわ!』

『そうこなくっちゃな!』




私は、彼氏の事を! この女に話して呼び出したのよ、、、!


『もしもし、、、?』

『はい!』

『私は、○○の彼女です! あなたとどうやら? 私の彼が浮気をしているらしく!

彼の携帯電話に入っていたこの番号に電話をかけたんです。私と1対1で会っ

てくれませんか、、、?』

『・・・そう、分かったわ! ちゃんと話しをしましょう!』

『じゃあ、今夜、PM23:00に○○に来てください!』

『えぇ! 分かったわ!』





そして、、、。

私は、この女性を呼び出したのよ。

でも、この女が約束の時間に来た時に、私に言った言葉が忘れられないわ!


『貴女の彼は、もう私のモノよ! 悪いんだけど彼と別れてくれるかしら?』



私は怒りに任せて、、、。

この女を殺してしまったわ、、、!!!





その後は、、、。

私に復讐を頼んだ! 霊の男がこの女の魂を連れて行ったのよ。


その後の事は、、、?

私には分からない、、、!


しかも、、、?

何故なのか? この女の事は、誰の記憶の中にもいなくなっていたのよ、、、!


私は、何もしていない事になってしまったのよ!

今まで通り、今は、私と彼は幸せの時間を過ごしているのよ。


今も、これからも! ずっとね!



最後までお読みいただきありがとうございます。

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