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なんだかんだ一日一回ほど更新してる気がする

あれから二巡りたった乗馬のほうは常歩で安定して歩けるくらいにはなり今は円や八の字をきれいに歩く練習をしている。

そして今なにをしているかと言うと

「15っ 16っ」

「若様 体の軸がぶれてますぞ」

クリストフに剣を習っていた

こちらでの剣は日本刀のように斬るためのものではなく、金属の塊を打ち付けて叩くための武器であり、頑丈で重い剣が多い。そのため使う方もそれ相応の筋力が求められる。

「49っ 50っ ふうっ」

今使っているのは練習用の木で出来たいわば木剣だがそれでも全力で50回も振ると息があがる。

「さあ若様 もう50回ですぞ」

「す すこし休ませてよ クリストフ」

「若様 戦場で敵は待ってくれませんぞ  では構えて」

「1っ  2っ」

「またが開きすぎですぞ」

「ひー」




昼食を終えると書庫に行く


「リュート そっちのやつはあの棚に置いてくれ マリアはそこの本の題名をまとめておいてくれ リリーは奥の山積みに生っているのをすこしずつ持ってきてくれ」

今は本の整理中である。リリーというのはメイドの一人で手があいてそうなので連れてきた。ちなみに17才で子供が一人いるが狩りの時にできた傷がもとで去年夫をなくした未亡人だ。

「えっと これはオルトロス帝国の歴史についてだな。 次にこっちは日記のようだが誰のものかわからんな」

山積みになった本の中身を見て題を付け、ジャンル分けして決めた棚に戻していくだけの簡単な作業なのだがもうはじめてから三日がたっていた。ちなみに分類ははじめ十進分類法でやろうかと考えだが特定のジャンルの本だけが多すぎてあまり意味がないのと何より分類の仕方を覚えていないのでざっくりと歴史、地理、神話、数学、技術、日記などに分けるだけにした。


「よいしょっと これで終わりですかね」

リリーが日記の棚に最後の本を入れてようやく書庫の整理が終わった。ほこりも払ってきれいになった本が本棚にずらりと並んでいるのを見るのは気持ちがいいな。

「マリア この一覧表は片方は父上の所に持っていってくれ 

リリー 助かった ジルには言っておいたから果物を受け取っといて」

「ありがとうございます エリク様」

リリーは夫をなくしている。実家に助けてもらっているとはいえ子供に食べさせるのは硬いパンより果物の方がいいだろう。

「さてと 書庫もきれいになったところで読書にはげみますか」

「エリク様」

「んっ どうしたリュート」

「奥様が感謝祭の衣装を合わせたいそうです」

「あーもうそんな時期か」

そういえばもう一部では収穫がはじまってたな

「エリク様 去年みたいなことはやめてくださいね」

「わかってるって」

感謝祭は豊穣の女神クリューソテミス様に収穫の感謝と来年の豊作を祈る祭で貴族はみな白い衣装をまとうことになっているのだが去年は儀式の前に走り回って泥で転んで白い服が泥だらけになったのである。

「今年は姉上がいないしなあ」

姉上はあのあとすぐ帰った。よって母上の着せ替えの対象は俺一人である。つまりまあ 

「うーん この辺もうすこし飾りがあった方がいいかしらねぇ」

「そうですね奥様 ではこういうのはどうです?」

「あら 素敵じゃない」

こういうことである。女三人よれば姦しいと言うやつだ。

去年までは姉上のほうにも矛先が向いていたが、今年は俺一人だけに襲いかかる。メンバーは母上とリュートの妻のシェリー、それといつもは静かなマリアである。まあ去年は去年で姉上のが終わると姉上も一緒になってわいわい騒いでいたので変わらないかも知れないが。

「母上 張り切りすぎです」

「エリク そんなこと言わないで あなたの金髪と琥珀の目は白によく合うんだから いつもは白は着ないからこんなときくらいいいじゃない」

「ええ そうですよエリク様 白を着たときのエリク様はそれはもうかわい…… いや かっこよくて」

うーんまあこれも親孝行のうちかな


「では次はこの辺りをこうしては」


………


結局奥様がたの着せ替えは夕飯まで続いた。

まあ違う服を次々とではなく、同じ服の装飾を変えていただけだから着せ替えとはすこし違うかも知れない。




夜 ふと気になって窓をあけてみる。当然だが街灯もネオンもないので真っ暗だ。空を見上げると美しい星空がある。この星の月は地球のそれよりもだいぶ小さく見える。この月は常に満月でそれは月が一年かけてまわるためである。地球の月と他の条件が同じなら距離は5倍 明るさはたった4%しかない。

そのため他の星はとてもよく見える。しかし当たり前だがコグマ座もオリオン座もサソリ座もりゅうこつ座もない。天の川のおそらくもっとも明るい所は闇の神のすみかと呼ばれる黒いもの おそらく分子雲いわゆる暗黒星雲 でおおわれており見えない。

こうしてみるとここは地球とはちがうんだなあと実感する。

気づくと頬が濡れていた。

星空のせいでセンチメンタルになっているだけだと思いなおしそのまま眠った。



金髪と白い服って合うと思う


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