3
この作品の更新は不定期です。
作者が勉強をサボればサボるほど投稿されます
誤字脱字は教えていただけると助かります。
いや ちょっと待てよさすがにこれは予想外だ。
二次方程式って解けないの?
いや確かに方程式っぽいの解いてるよりも定規とかコンパスなんか使っているイメージはあるけど。さすがに未解決問題を解いちゃうのはまずい。幸いリュートは指数のところはよくわかって無さそうだから無理矢理ごまかすか。
「あっ ごめんリュート 問題読み間違えてたみたい。よく見ると難しくて解けない」
「そっ そうですか でも他のところは全部わかってますよね。明日からは幾何学の方をやりましょう。」
窓から外を見ると空が段々赤くなってきている
こっちでの一日ははやい日暮れはすなわち一日の終わりだ
夕食はメインが肉それに麦の粥というシンプルなものだ。
「おや 待たせたねえ」
「いえ そんなに待っていませんよ」
この女性は父上の母上つまり俺の祖母である。
「では はじめようかねえ」
こちらでは「いただきます」の代わりに神に祈る
「「「豊穣の神クリューソテミス様そして狩りの神テュンダレオース様に今日の恵みに感謝を」」」
食品の味を自然のままに出した要するにただ焼いただけの肉は思ったよりおいしい。8才児にはすこし大きい器に入ったエールを飲んでのどを潤す。エールはビールの一種で麦芽を短期間常温で発酵させたものでこっちでは日本でいう水やお茶の感覚で飲まれる。アルコール飲料ではあるが当たり前のように子供も飲むし多少なら飲んでもほとんど酔うことはない。
食事が終わったら屋敷の裏に行き水で体を拭いて夜着に着替えると一日のやることが終わる。
ベッドに転がるが前世の記憶のせいなのかまだ寝る気にならないので昼間のことを考える。
小麦やライ麦なんかは地球のものとほとんど変わらないように見える。他のところでもほとんど差がない。ここが地球の一部ですなんて言われたら信じてしまいそうだ。まず当面の目標はそうだな肥料の作成、それから時計の生産にするか。
今日散歩に行って思ったが一番気になったのはその臭いだ。地球でいうと夏の公園のトイレの臭いといったところだろう。家畜や人の糞尿はツボに入れて村の外れに捨ているのだがそれが臭うのだ。仮に糞尿をきちんと処理するように言ってもどこまできちんとやるかはわからない。でもそれが肥料になるとすれば誰もが喜んで集めるだろう。問題はいくつかある。まずは発酵の場所だ。遠いと持っていくのが大変だし近いと臭いが強烈だ。それから人だがこれは軽犯罪者を当てればいいだろう。寄生虫も問題だ。人糞と家畜で分けて人糞は油用の豆だけにするか、そうすれば人糞を食品の畑にまくことの忌避簡もすくなくなるだろう。これは明日にでも計画にして父上に話してもいいかもしれない。
次に時計だ。こっちにある時計は日時計水時計火時計が普通だ。
日時計は例えば村の広場にたてている棒の影で時間を知る方法。水時計は水の落ちる速さで時間を計るもの。火時計は線香のようなゆっくり燃えるものが燃え尽きることで時間がわかるというものだ。俺が目指すのは機械式の時計だ。機械式時計にはいくつか種類があるが作るのは振り子時計だ。これは振り子の等時性(一周期の長さが決まっていること)をもとにした時計で動力は錘の下降もしくはゼンマイで振り子がひとふりするごとに歯車がひとつ動くという脱進機を用いることで時間を調整する。地球では振り子の等時性が知られたのは有名なガリレオのころなので登場はひげゼンマイを用いたものより登場は遅かったが技術的にはこちらの方が簡単だ。錘の材質と脱進機さえなんとかなれば、水車小屋があるので歯車自体はおそらく作れるだろう。そんなことは考えているとさすがに眠い おやすみ
時計
なぜかなろうの知識チートでは見ない気がする
ので登場させてみた。
脱進機
時計のはやさを一定に保つ機械
昔はバネや振り子の振動
今は原子の振動を利用している
初めて見たときは感動した