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祖父母との対面

「義父上 ただいま到着しました」

「うむ よくきたな ハンス  してエレナその子が」

「はい  エリク 挨拶を」

これがお祖父様か 白髪茶髪で顔はいかついが雰囲気は優しげだな

「はじめましてお祖父様お祖母様  ハンスとエレナの息子エリクと申します」

「おお よくできとるじゃないか ワシがお前の祖父のイグナーツ こっちがお前の祖母の」

「クラウディアよ よろしくねエリク」

「それにしてもエリクはクラウディアによくにているのう」

お祖母様は確かに俺と同じ金髪琥珀眼だ。俺のこの目はお祖母様由来だったのか。

「そうねえ  私の小さい頃にそっくりだわ」

「ちょっと 父上母上 僕たちも紹介して下さいよ」

「ああ悪い悪い エリク こっちがお前の叔父のハインツとヘンドリックだ」

お祖父様が金髪茶眼のよく似た兄弟を紹介する。

「ハインツという。 よろしく」

「よろしくお願いします ハインツ叔父様」

「叔父様 俺がか……… 」

何故かショックを受けているハインツ叔父様は置いておいてヘンドリック叔父様とも挨拶を終える。

「さてエリク折角だ。なにか欲しいものはないか?さすがに限度はあるがなんでも言ってみるといい」

おー これは早速  

「うーん そうですね  ではお祖父様が持っている金の馬の像が欲しいです」

金の馬とは文字どおり金箔を貼られた馬の像で伝説の英雄ノミカルの乗った馬がモチーフになっている像だ。しかし大事なのはそこではない

「うっ それは王家からいただいたものだ。 さすがに渡せない。すまんな 他にはなにかないか?」

そう 王家からの貰い物なのだ。これを譲るのは貴族としてはあり得ない。場合によっては不忠を疑われかねない。

「そうですね では金属の加工が出来る人をバーレン領に何人かいただきたいです。ダメですか?」

ここで不安そうな目だ

「ああ そんなことか それなら腕のいいのを何人かやろう サミュエル」

「はい 旦那様」

「何人か腕のいい鍛冶屋を選んでおいてくれ バーレン領にな」

「わかりました」

「エリク ここを発つときにサミュエルから受けとれ」

「ありがとうございます お祖父様ー」

ふっ 高いものをふっかけてから安いものを提示するのは交渉の基本だ。      ん 何だか父上から胡散臭げな視線が  どうやらばれていたようだな



その後は客室に案内されてお祖父様たちと夕食をとってからベッドに入った。夕食は豪華かというとそうでもなく、ただ出てきた肉の量が普通より多いだけだった。いや こっちでは肉の量が多い=豪華なのかもしれないが。



次の日 着替え終わってくつろいでいると騒がしい訪問者がやって来た。

「エリク 来てたのね 昨日のうちに言ってくれたらよかったのに」

「ちょっ 姉上離れて下さい」

抱きついてくるから姉上の胸が顔に ……ってあれっ 膨らみはない まな板のようだ 

「あっ 今なんか失礼なこと考えたでしょ」

「いひゃいです。 つみゃまないでくだひゃい」 

相変わらず勘がいいようだ

「まあいいわ。 それよりね …………………………………………」




小一時間にわたって姉上の愚痴を聞き終えるとさっさと淑女教育に戻っていった。いったいなんだったんだ。


午前はその後リュートから歴史を教わった。こっちに来てもやるのか。午後はやることが特にない。

「折角だから街を見てまわってみようと思うのだが」

「それは構いませんが 私はこの街に詳しくありません 案内役をつけてもらってはどうでしょう」

「それはいいな」



そう言ってつけてもらったのが

「レオナルド・ポステリオルです。よろしくね。エリク君」

「こちらこそ今日はよろしくお願いします。 義兄上とよんでも?」

姉上の婚約者だった。

「そう呼んでもらえると嬉しいな  では早速行こうか」



俺と義兄上、リュートと護衛3人のあわせて6人で街に歩き出す。

「この辺りは貴族街だから貴族と騎士の屋敷ばかりだよ。 ちなみにポステリオル男爵家の屋敷はあれだよ」

義兄上の説明を聞きながら西にゆっくり歩く。

昨日は馬車に乗っていたから気が付かなかったが貴族街の道は石畳になっていて土煙が立たないようになっている。


「ここから先は軍隊の施設だけど見るかい?」

「はい 是非」


「おおー すごい」

俺たちは今調練場で騎馬隊の訓練を見ている

「あれは重装騎兵 突撃が強力で大抵の陣は抜くことができるまさに虎の子の兵士だよ。 ただ数が少なくて領全体で100騎ほどしかいないんだ。」

馬の体重は優に500キロを越える。それが百騎も猛スピードで突っ込んで来たら誰だって逃げ出したくなるだろう。現代で言うなら軽自動車が百台突っ込んで来るようなものだ。しかも受け止めるための武器は槍と盾のみ。なんたる無理ゲーっぷり


十分に調練場をみたので次は市場だ。




馬って思ったより重いんですね

びっくりしました

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