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引退変身ヒーロー、学校へ行く!  作者: 雑種犬
第2話 少年が出会う真実
7/545

2-3

「いやぁ、僕が雑誌の表紙だなんて驚きですなぁ!」


(……なあ、メッチャ機嫌良くなったけど、コレ、黒抜きのシルエットだけじゃねえか。しかもメインは明らかにデビルクローの方だろ)

(シッ!! 京子ちゃん抑えて!)

(誠にとっては仁さんとの2ショットぐらいにしか思ってないだろ)


 皆で何やらコソコソ話してるが気にならない。

 6月号の中身を見てみよう。


「ん?」


 目次に何だか穏やかならぬ言葉がある。


『第2特集 あなたの身近に潜む闇 ダークヒーロー特集』


 ダークヒーローってあんまり知り合いにいないなあ。精々、悪党専門の殺人鬼(マーダーヴィジランテ)さんくらいなもんかなぁ。僕みたいな王道正統派路線にはあまり関わりあいになりたくない空気があるよねぇ。どれどれ……

 目次から第2特集にジャンプすると、そこにデカデカと変身後の僕(デスサイズ)の写真。え……、だいぶ引き伸ばしたであろう画質の悪さが禍々しさに拍車をかけている。


「復讐鬼」「嘆きの死神」「死の舞踏(ダンスマカブル)」「最"凶”(モストデンジャラス)

 デスサイズ(M市)

 秘密組織ARCANAの暗殺用改造人間ベースの対デビルクロー特化型。実の兄であるデビルクローを執拗に付け狙うが、デビルクローの尽力により洗脳を解かれる。だが兄を失った狂気は今も彼を捕らえて離さない!

 戦闘力/☆☆☆☆☆

 ARCANAのハイエンドモデルだけあり非常に強力!

 危険性/☆☆

 基本的にARCANAにしか興味が無いので邪魔をしない限り危険はないぞ!後は被害に巻き込まれないようにしよう!!

 本誌読者の声

 ⚫同業他社とは言えARCANAさんを恨みます。戦闘中のデスサイズに部下がちょっかい出したら基地を爆破されました(秘密結社経営/159歳)

 ⚫人質が通用しないとかヤベーっしょ?(某団体戦闘員/年齢不詳)

 ⚫マーダーヴィジランテがデスサイズに鉈を譲り渡すシーンにグッときた。ダークヒーロー同士の友情に不覚にも涙(会社員/45歳)

 ⚫デビルクローの遺志をついで正統派ヒーローになって欲しいです(中学生/14歳)

 ⚫とにかくかわゆい。変身しないで戦って欲しいです!(短大生/19歳)


 取り敢えず、言いたいことはいくらでもあるけど、短大生はさっきのランキングと同一人物でしょ!? 6月号から1月号の間に誕生日ですか! オメデトウ!!

 あとマーダーヴィジランテさん!さっきは関わり合いになりたくないみたいに調子こいてゴメン!! マーダーマチェット、すんごい便利です!


「あ、明智君……」


 あまりのショックに声が裏返る。それでも意を決してタブレットの記事を見せて聞いてみる。


「ん?何だ?」

「僕、てダークヒーローって扱いなの?」

「うむ。少なくとも、その号が出たときはそうだな……」

「え~~~」


 不満の声を上げるが、即座に否定される。


「お前な、去年、俺がお前に協力を要請しに言った時、『邪魔をしたら死んでもらう』って言われた記憶もあるんだがな」

「そうでしたっけ、ウフフ」

「なんだよ~、マコっちゃんのロックな人生、アタシにも教えろよ~」

「いや、そんな、大したことナイデスヨ?」

「そんな京子ちゃん、誠君に悪いよ~」


 その割りに真愛さん、興味津々みたいですよ?


「あ、先生来た!」


 それで皆、自分の席に戻り話はうやむやになる。


「起立、礼、着席。」

「皆、お早う。あ、石動君、入学式から3日間欠席した分、アレね、公欠になったわよ~。部活の大会とかと同じ扱いね。良かったわねぇ」


 機動装甲忍者(アーマードニンジャ)さん、国家1種の公務員だっていうし、話を通してくれたのかな? 縦割り行政って言うけど特怪事件に関しては国はスピーディーなんだよな。

第2話終了です。


ヒーローの共闘っていいですよね。

「秘密戦隊と電撃隊」とか「バイク乗りと光の巨人」やら

私の記憶に一番残っているのは某スーパーの催事場でやってた

ウ○トラマンテ○ガ&カ○ルおじさんのショーです。

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