⑥説明はわけよう!
物語の種類次第ですが、
9割以上の話は「世界観の説明」が
必要不可欠だと思います。
これにはキャラクターのことも含みます。
面白いと思って作った設定、
物語を展開していく上で不可欠な設定、
早く書いてしまいたいですよね。
が、だらだらと書いてはいけないと思ってます。
何故、そう思うかというと
私は「説明文を読むのが面倒くさい」派だからです。
説明は必要不可欠なのは承知していても、
長ったらしいのは読むのが辛い。
なので、私は以下のことを目標とします。
中々に難しくて私も至らないのですが。
・一度に一気に書かない
・できるだけわかりやすい表現も混ぜる
・色々と工夫する
・作者の独りよがりにならない
では一つ一つ見て行きたいと思います。
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・一度に一気に書かない
近未来SF、推理小説とかだと、
どうしても仕方ない部分はあります。
けれど数ページにも渡って
あれもこれも説明をだらだら続けるのは
「中々に読んでもらえない」し
「読者の頭に残らない」。
なので場面に応じてちょいちょい書き込む、
物語を読み終えた時に
読者の頭の中に世界が自然とできてるのが理想ですよね。
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・できるだけわかりやすい表現も混ぜる
作家としての力量が問われるのではないでしょうか。
わかりやすい比喩や表現、
退屈になりがちな説明文で
「面白い」と思ってもらえる人は「上手」だと思ってます。
このあたりは吉本ばななさんあたり、
凄く評価高い方ですよね。
目指したいものです。
比喩が上手であればあるほど、
「色んな読者」に楽しんでもらえます。
それはライトノベルという枠に収まりません。
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・色々と工夫する
ただ説明するだけでなく、
よくあるのは誰かが会話してるのを横で聞いたり、
何気ない朝食のシーンで
テレビから流れているニュースが説明していたり。
あと街中で反対デモしてる人の主張とかでも
どんな世界なのかわかる場合もありますよね。
どうしてもつまらなくなりがちな部分を
こういうところでさらっと
説明するのも手ではないでしょうか。
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・作者の独りよがりにならない
設定語りが好きな作家がいるのと同時に、
それを好む読者がいるのも確かです。
ただそれは、専門用語を並べて煙たがられる
「知識は豊富だけど
あれやこれやウンチク並べるだけで
売るのが下手な販売員」
になりがちだというのは、
きちんと理解した上で書かなければなりません。
理系の人が陥りやすい罠ですね。
専門用語を並べて
「理解できないヤツは馬鹿」という
高飛車な態度は絶対にやめましょう。
要は「好きな人にしか聞いてもらえない」。
「興味がない人に話を聞いてもらう」ことへの
努力を放棄してしまうと悲惨です。
どれだけ素晴らしい世界観も
聞いてもらえないことには意味がないのです。
勿論独りよがりで成功した人もいますが、
プロでもない私たちは「サクセスストーリー」と
見ない方が無難だと考えています。
余程の「実力」か
「認めてくれる人がいたという運」がなければ
成功はしないと思います。
すごくハマった人が積極的に
周囲にアピールしてもらわなければ
難しいでしょう。
以上、理想を語りましたがいかがでしたでしょうか?
私もいつもこのあたりで悩みます。
難しいですし、中々上手になれない。
一度 説明を書いた後に、
「これは後にしよう」と
切り分けたりもよくよくしました。
「今、その説明が必要か?」
けれどこのあたりが上手な人は、
「魅せる文章」として
ライトノベルだけでなくて
大衆小説などでも凄く評価高い人ですよね。
モノ書きとしては憧れるところです。
そんな第6回でしたが、
より楽しい物語を作るために頑張りましょう!