表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/7

⑤キャラにあった表現、できてますか?

一番、私にとって「よく見落とす」のは

キャラにあった表現です。


そのキャラが言うであろう言葉使いとはなにか?


例を出すと黒のヴァージンロードは

主人公である少女の一人称視点でした。

世間知らずの幼い能天気な学生の子です。

その話の本文から抜粋します。


-------------------------


「こんなに暗いのに二人ともよく歩けるね」


鬼火の灯りしかないから、

私はマリクの足元ですら全然見えない。

だというのにフレデもマリクも

まるで気にしない感じで

ひょいひょいと軽い感じで歩いて行く。


-------------------------


さて、これを「キャラにあわない感じ」にします


-------------------------


「光源もない暗黒なのに、二人は何の障害もなく歩けるんだね」


まるで奈落を思わす

暗闇の世界を照らすは儚げな鬼火のみ、

私はマリクが今立つこの大地すら見通すことが不可能。

ここがもし敵地で

万が一、狩人に狙われでもしたならば

王国の騎士たちでさえひとたまりもないだろう。

常人であるならば恐怖に足を震わせるに違いないが、

フレデもマリクは歴戦の猛者のごとく、

いつも容易い行軍を続け

堅実な足並みで深部へと道を切り開いていく。


-------------------------


かなり大げさにしてみました。

意味不明な表現混じってるのは許してください。


さて世間知らずのほわわんとした子なのに、

やたらと大層な言葉言い出したり、

「常人であるならば」とか比較できやしないのに

突然あたかも色んな人を

見てきたかのようなこと語り出してます。


全然「キャラ」にあってません。

というか若い学生の子が

何故行軍とか言い出すのだろう。

あと何故、突然に狩人に怯える。

そもそも騎士の実力も知ってるのか。



が、これは大層にしましたが、

実際にはかなり陥りやすい注意点です。

別に一人称に限った話ではないからです。


・ファンタジー世界なのに突然現代の例えが出る

・キャラがその時点で知りもしないことを突然比喩に出す

・幼児が突然漢字並べて難しい表現を言い出す


最近はファンタジーが流行りなので注意しましょう。

いくら転生したり召喚されたという設定でも、

主人公はともかく「ファンタジー世界の住人」まで

同じような表現を言い出したらごっつい「チープ」です。


特にライトノベルというのは

そのあたりをおざなりにしがちです。

普通の学生が突然ピンチに陥った時に

リアルな拳銃を拾って、

迷いなく狙いつけて頭打ち貫いたり。

無論、話の展開上必要とはいえ、

迷い、焦りなどの描写は当然必要でしょう。



あともう一つ、キャラは作者の分身ではなく、

独立したモノとして考えましょう。

だから「あっ、この流行りのパロった台詞入れたいな」

とか思った時に考えもなしに

キャラに言われると凄い違和感です。

ありがちなのが、意味もなく突然に

「社会を皮肉ったり風刺言い出したり」。


「このキャラなら言いそうだ」

という台詞かどうかきちんと考えましょう。


西尾維新さんとか、超有名どころですけど、

物語系の話、

「どのキャラも同じようなネタ言い出すし理解する」

って場面をちらほら見てしまいますが、

あの人ばりに「許される」人でなければ、

「キャラがブレてる」で一蹴されます。



とまあ、今回は具体的な話ではありませんでしたが、

心当たりはあるでしょうか?

私はいつも悩みます。

「この子ならどういう口調で言葉を選ぶだろう」


キャラクターは大事にしてあげたいですよね。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ