ちょ、いきなり動物殺しとかヤバいって!
全員の検査が終わったところで、ギルド内の班分けがとり行われた。
俺、少女はもちのろん〈調査班〉になり、咲も
「一緒に行く!」
と言ってついてきた。
他の8人のメンバーだが、のちのち紹介していくとしよう。
収束が付いたところで、少女が切り出した。
「私の名前は香憐!改めてよろしくねっ!」
「四ノ宮春樹だ。よろしく。」
「同じく沙希だよ!」
「近藤大輔だ。ダイスケと呼んでくれ。」
「浅井聡司っていいます。よろしく。」
そんな感じで〈調査班〉11人の自己紹介を終え、まずは『政府』にいってみないとはじまらないみたいなので、班で固まって俺たちは歩き出した。
ギルドは、多数の人で賑わっていた。
人混みの中をくぐり抜け、カウンターでロボットからクエストを受ける。
その後、指定された地におもむき課題をクリアするという良くあるものだった。
俺らは話し合ってクエスト『獣狩りその1』を受け、ギルドのある街から1キロほど離れたところへと出発した。
◇◆◇◆◇
その平野(ゲームではレンテ平野だった。)には、まるでサバンナのように獣が群がっていた。
頭が二つもあるライオンのような動物や、はたまた犬レベルの小ささのものまで多種多様だった。
ガイド音声にレクチャーされた通りに、俺はぎこちなく剣を猿ぐらいの大きさの獣に斬りつけた。
これまた軽く書いているが、実際怖いったらありゃしない。
すると、グチャッと気味の悪い音を立て獣は引き裂かれた。
返り血を大量に浴び、どうしたものかと困っていると、
剣を持つことすら出来ずに震えている沙希がいた。
大丈夫かと声を掛けてあげると、
「近づかないでっ!」
と拒否された。
血まみれであることを思い出し、そっとして置いてやる。
香燐も怖がっているのかなーとタオルで血まみれの体を隠しながら向かっていくと、
「せやっ!」
凄惨な殺戮現場がそこにあった。
「うわあああ!」
「ん?どうしたの?」
「いや血まみれで生き物殺しまくってたら引くでしょ!?ちょっと近づかないでくれませんかね!?」
「いや~、それにしてもイイ感じだね~♪」
「なにがだよっ!お前誰だよっ!何がしたいんだよっ!」
「え~、三つも質問があるの?一つに絞ってくれない?」
いつまでもマイペースだ。
「お前誰だよっ!」
「私はね~。佐藤香燐って言うの。佐藤家って知ってる?」
「全国一位の人口じゃねぇか!知るわけねぇだろ!」
「ウソだって~。織川家だよ~。」
ウソかよっ。
「それも知らないよ!」
「織川はね、狩猟を主に活動してるんだよ~。暗殺だとでも思った?」
思ったわ。すごく思ったわ。
「そんなことより、沙希の所行ってあげようよ~」
「そんなことじゃねぇよ。沙希血が苦手っぽいから拭いてから行けよ」
「血って拭きにくいんだよー。洗濯しても落ちないし」
「じゃあ着替えろ。部屋に置いてあったスーツでも着てくれませんかねぇ」
っすると香燐はため息をつきながら
「アーワカッタワカッタ。オッシャルトオリ~」
「うぜぇ。」
「後ろ向いてよ変態」
ひどいやつである。
「どっちかっていうとお前が変態だろ」
「かもね。」
ひどいやつである。(大事なことなので二度言いました)