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心臓バックバック
「やべ~心臓バクバクしてる」
頭が真っ白になる ここから先は記憶が無い 俺は何をしているんだ?
あぁ~そうか、会長選挙で、俺の読む番
原稿用紙を眺めるが、けして意識をして読んでいるのではない。
口が自然に開く、これがしっかりとした言葉になっているのか分からない。
気がつくと、パイプいすに座っていた。いつの間に終わったのだろう
次の人で最後だった。その後降壇し、投票をみんな静かに見つめていた。
ことの始まりは先月のことだった。
会長候補を決めるとき
「拓斗がいいと思います」
誰かがそういい、俺は抵抗するまもなく、決定されたのだった。
第一俺はまじめではないし、テストも平均点かそれ以下だ。それなのになぜ
でも悪い気はしなかった。
内心、「お・・・俺、会長になればもてるかな」
そんな希望を抱きながら、選挙をした
後日結果が出た。・・・・・・・・