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ガランバラン


難攻不落の居城に至る。


そこは、世界の真実を詰め込んだ場所。


幾人も、立ち入る事は許されぬ。


だが、唯一許される事があるとすれば、


それは、世界未曾有の危機。



そいつが迫ってるってことだ。


「ハァ、そろそろ休みてぇ。」


「おい、手を休めるな!警備が来るぞ!」


「ほーい。」


俺たちは依頼を受けて、秘密裏に侵入した部外者。

今、件の難攻不落の城の攻略中ってとこだ。


ガチャリッ


「…………空いたぞ。」


背丈の倍ほどはあろうかと言う、大きな金属扉が軋む音を立てて、開く。


ザッ


「見つけたぞ!!!」


「あっ、やべぇ!!」


「逃げるぞ!!」


俺たちは追ってから素早く逃げる。


「急がねぇと、いい加減約束の時間に遅れちまう。」


「約束って?」


「飲みの時間だ。お前と違って、おりゃ真面目な会社員だからな!」


「真面目じゃなくて悪かったな!俺は俺で、下準備とか色々やってんだよ!」


5人1組の何でも屋。


それが俺たち『ガランバラン』。


依頼は多岐にわたるが、国の頼みごとから、近所のおばあちゃんのお使いに至るまで、あらゆる仕事を引き受ける。


『そっちは順調?』


通信機から声が届く。


「あぁ、今のところはな。」


「順調だぜ。」


『よかった。』


難攻不落の城の攻略、そのセキュリティを担当するのは、ホワイトハッカーの身曽岐(ミソギ) (ユウ)



「おい!身曽岐!次のドアはいけそうか!?」


『うーん、ちょっと待って。あっ、いけた。』


「よし!でかしたぞ!」


後ろの警官が銃を構える。


「やべぇ!!」


「俺に任せろ!!」


最年長。射撃オリンピアン家系の異端児。

圧倒的才能を誇りながら、一度も大会に出場せず、会社員として生活を送る。


武渓(ムケイ) 飛雄(トビオ)


的確に、警官の持つ銃を相手を傷つけるどころか、その持ち方に応じて手から上手く擦り抜ける角度で撃ち抜く。


「無力化に成功した!そっちは!」


「セキュリティオッケーだぜ!もうすぐゴールだ!」


「よし!」


ドアを開けた先にあったのは、黄金の予言書。


「ここに解決する手が、書いてあるってか。」


「早いとこ持ち出すぞ!」


最終段階(ファイナルフェーズ)に突入、侵入者を排除します。』


部屋の四方に渡って数十箇所、

レーザー銃が俺たちに向けられる。


「やべぇ!!!」


「こりゃ!もうダメだ!」


バチバチバチッ!と、衣服を焦がす音が響き渡る。


後ろから来た警官が追いつく。


「や、やったか!?」


倒れた影が映る。


しかし、煙が晴れてそこにあるのは衣服だけ。


「や、やられた!!!」


半裸で俺たちは事前に準備しておいた地下ルートで、避難する。


「いや、それにしても今回はヤバかったな。」


「あぁ、でもまぁまだまだ仕掛けはあったし、これとか、これとか。」


ズボンの中から白い鳩を取り出し、口から国旗を取り出し、ポケットからトランプがバラバラと落ちる。


「なんの役に立つんだ!そりゃ!ふざけんな!」


「ふざけてなんかないぞ!これも立派な陽動作戦のひとつだ!舐めんなよ!」


マジシャン家系の落ちこぼれ。


俺の名前は、身嗜(みだしな) 趣味(しゅみ)


シュミーって呼んでくれ。


昔からズルすることばっかり考えてたら、いつの間にか政府に雇われて極秘任務にまで駆り出されるようになっちまった。本当、人生何が起こるか分かったもんじゃねぇぜ。







港には巨大な旅客用の豪華客船が泊まる。


「ちょっとあなたたち!なんで半裸なの!」


「ちょっとな、やられちまって。」


「もう!服、持ってくるわ!」


絶大な権力を誇る、財閥の令嬢。

この期間、このタイミングに合わせるためだけに豪華旅客船のクルーズを用意して、俺たちを迎えに来てくれた。乗客に紛れて、こっそり逃げようって魂胆だ。





「よぉ、身曽岐!さっきはありがとな!」


「はいよー。2人ともお疲れさん。」


「レンのやつは?」


「あぁ、レンは後始末に奔走してるよ。」


「毎度のこと、迷惑かけるねぇ。」










蓬生(よもぎ) レン。


警察庁本部、鑑識官。

現場に赴き、シュミーや武渓の後始末、

証拠が残らないように、徹底的にそれを隠滅する。

ガランバランが正義の組織である限り、彼は味方でいることを決めている。気前のいい青年である。



「問題ありません!」


「おう!そうか!よかった!」


彼の上司は、面倒くさいので、

全て優秀な彼に任せている。


「よーし!帰るぞー!嫁さんが待ってる!」


「ちょ、ちょっと待ってください!犯人は!?」


「この施設の人間以外の、指紋は検出されませんでした。おそらく、仲間内での犯行でしょうな。」


「そ、そんなぁ〜。」


そうして、この一件は落着。

黄金の書を依頼主に渡して、無事解決するはずだった。







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