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「おうイーライ!」
荒蕪のダンジョンで出会った時のように豪快そうな感じでダンが片手を上げて話しかけてくる。
「シェリーはまだ寝てるみたいで俺だけで悪いな。それにしても元気そうで安心したぜ。いつ戻ってきたんだ?」
「何とかボス倒して昨日の夜に戻ってきたところだよ」
「ボスまで倒したのか!たしかヒッポグリフだったよな?」
「あぁ、かなりギリギリだったが何とか倒せたよ」
「あのレベル帯のダンジョンをソロでクリアできるとはやっぱりお前もそこそこ強いんだな!」
そういいながらダンが背中をバンバン叩いてくる。
「そういうダンもあのダンジョンに潜っていたわけだしそれに来週の武術大会にも出るんだろ?」
「まぁダンジョンにはシェリーと暇つぶしで潜ってただけだが武術大会に出るなんてよく知っているな!まぁ俺も有名になってきたってことかな」
ふふんと胸をそらしながらどこか誇らしげにしている。
「まぁ有名かどうかは知らないが優勝の有力候補だって聞いたからな」
「お、なんだ?俺のファンにでもなったか?照れるぜ。握手してやろうか?」
「いや、好都合だと思ってお願いに来たんだよ」
すごい調子に乗った笑顔をしていたダンの顔が少し曇る。
「ん?好都合?お願い?」
「あぁ。優勝候補の実力がどれくらいかを事前に確かめれるいい機会だと思ってな」
「……お前も出るのか?」
「そのつもりだ」
「だからローブの下に武装していたのか……じゃあちょっと準備してくるからここで少し待っててくれ」
そういってまた奥に消えていくのを見送る。
(断れるかと思ったがすんなり手合わせを受け入れてくれて助かった……)
断れることも考えていた為にすんなり受け入れられて拍子抜けする。
そのまま待っていると革鎧を着こんだダンとシェリーが二人でやってきた。
「ほんとにイーライ君だ!おひさ~!」
「おし、じゃあ早速動ける場所に行くか。確か冒険者ギルドの奥に練習場が」
「…できれば冒険者ギルド以外でどこかないか?」
「冒険者ギルド以外か……シェリーは知ってるか?」
「ん~、この街の中では私も思いつかないな~。冒険者ギルドがダメならもう外でいいんじゃない?」
「じゃあとりあえず外に行くか!」
そういって一旦宿から出る。
「そういえばイーライは飯食ったのか?」
「宿に行く途中で串焼きを数本食べてきたよ。シェリーはまだなんじゃないか?」
「んー、じゃあ少し遠回りになるけども東門から外に出ようよ!東通りには沢山出店とかも出てるってこの間聞いたから行ってみたかったの!」
「そだな~。じゃあ東門から外に出るか」
一旦引き返して東通りに向かう。
「あ!みて!珍しい食べ物売ってるよ!早く早く!」
「おいそんな走ったら危ないぞ…ってきいちゃいねぇ」
「ダンはシェリーと長いこと居るんだよな?いつもあんな感じなのか?」
ダンジョンで出会った時にも思ったが元気で明るいシェリーを見てダンに聞いてみる。
「あ~、昔は引っ込み思案でいつも俺の後ろに隠れているような奴だったんだがな」
「え?あのシェリーが?」
今の天真爛漫なシェリーを指さして思わず聞き返してしまう。
少し暗くなりかけたがいつものダンに戻る。
「まぁ俺達にも昔色々あったんだよ!それからはいつもあんな感じだな。」
あまり聞くのも憚られそうなためそれ以上聞くのは止めることにする。
「おーい!ダンもイーライ君も早く早く!」
タイミングよくシェリーが声を掛けてきてくれたことをこれ幸いとダンも乗っかり背中を叩いてくる。
「ほら!イーライも行くぞ!」
「あぁ」
そういって二人でシェリーの元に近づいていく。
あ、今更ですが時間は昔の不定時法を採用しています。
昼と夜を6分割して鐘の回数で時刻を知らせています。
とても簡単な説明で申し訳ないですが詳細は個人で調べちゃってください。




