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スライムの復讐  作者: シエラ
一章
25/39


2名の方、ブクマ登録ありがとうございます!


4/5改稿


「――ライくん、交代よ」


声を掛けられて目を覚ます。そこで交代で休憩をしていたことを思い出して慌てて起きる。


「すまない、ありがとう」

「いいよ~。じゃあ私は寝るからダンと一緒に見張りしててね~おやすみ~」


そういうとシェリーはローブに包まって寝始める。

そのまま焚火に近づいていく。


「おはよう、体調はどうだ?」

「結構マシになったよ。ありがとう」

「それならいいんだ。お前も飲むか?」


ダンがコップを差し出してくる。流石にまた断るのも失礼かと思い、礼を言って受け取り口をつけると交代のタイミングで新しく入れてくれたのか温かくとても美味い。

そのままダンといろんな話をして時間をつぶしていたがふと俺がソロで潜っていることについての話になる。


「それにしても一人で潜ってるのは大変じゃないか?こういう事態になった時とかも複数人いれば対処もできるだろうし」

「まぁ、そうなんだがちょい前にいろいろあったからな……」

「ん?愚痴なら俺が聞くぜ?どうせ俺らは祭りの間だけしかこの国にもいねえし意外と誰かにぶっちゃけると楽になるもんだぜ?」


復讐をしたいなんて話賛同なんてしてくれないだろうし、止められると思うも好奇心でダンに大まかな経緯を名前などを伏せて話す。村でのこと、クリスのこと。復讐するために襲ったが返り討ちにあったこと。復讐するためにレベルを上げていること。本当は死んでしまったわけだが流石にそれは言うことは出来ない。

途中から感情的になり、とりとめのない部分もあったがそれでもダンは頷きながら最後まで話を聞いてくれる。


「そっか、お前も色々抱えてるんだな。まぁ同じ経験をしても人によって感じ方も考え方も変わってくるから簡単に同情したり慰めることはしねぇよ。それに獣人の国でも一部の村では悪事をやられた同じ分だけやり返すっていう風習の場所もある。だから別に俺その復讐ってのも止めはしねぇ……」


そんなことを言われてビックリする。てっきりやめておけだとか反対されるものかと思っていた。

でもダンは止めるどころか上辺だけで慰めたりもしてこなかった。そのことに嬉しく思う。


「……復讐を成した後のことは考えているのか?」

「いや、なにもかんがえてないよ」

「……イーライは王都に仲のいいやつとかはいないのか?」

「唐突だな。仲のいいやつか…そうだな。こんな俺にも最近優しくしてくれる子がいるんだよ。弁当作ってくれたり笑って話しかけてくれたりさ。強いて言うならそいつかな」

「そうか、女か?好きなのか?」


揶揄ってるのかと思ったがダンの顔を見ると真剣な顔をしている。こちらも真剣に返事をする。


「……まだわからない。亡くなったあいつのことが今も好きなのは確かだがその友達のことも最近では自分の中で大きくなっている気がする……その子の笑っている顔とか見ると俺もうれしくなってくるしまた見たいと思うことがあるんだ……でもそんなすぐに他の子のことをなんて不誠実だと思うし……」

「そっか。さっきの復讐の話はその子にしたことはあんのか?賛成してくれているのか?」

「いや、ないが……さっきからどうしたんだよ」

「いやなに。復讐を遂げた後のその子のこと考えたことあんのかなと思ってな」

「なんだよそれ……俺の復讐なんだから俺以外の奴なんて関係ないだろ!口先では止めないとか言っておいてあんたも結局はくだらないとか思ってたのかよ!」

「……ちげぇよ。俺は止めやしないし好きにすればいいと思うぜ。でも復讐した後のことを考えたことあんのか?残された人たちの「うるさい!結局はお前も俺をバカにしてるんだろ!」……すこし頭を冷やして考えてみてくれ。俺はシェリーと交代してくるからよ」


そういってダンはシェリーの方に近づいて起こしに行く。しばらくしてから交代でシェリーがこちらに近づいてきて飲み物の準備を始めながら話しかけてくる。


「なんかダンと喧嘩してたね~。あいつバカだけどいいやつだから許してやってよ」

「……別に」


すこし一人の時間が出来たから少し冷静にはなれたがそれでもイライラは収まらない。シェリーには関係ないことだが八つ当たりみたいになってしまう。


「まぁ人生いろいろあるからね~君もそうだろうけどもダンにもね。ダンに聞いたかもしれないけどあいつは昔、親を殺されてるのよ」


それの話にビックリしてシェリーの方を向く。


「ありゃ、反応的にダンも話してなかったのね。まぁあいつも当時のことはあんまり話したがらないからなぁ……あ!だからこの話と私が言ったってことは内緒にしてね!」


そんな風に笑いながら言ってくるためついついこちらも笑ってしまう。


「やっと笑った~あんまり暗い顔してるとモテないぞ~?」

「余計なお世話だ」

「ははは~。まぁ後半大きな声で話してたから私にも聞こえてたけどさ、ダンも同じようなことを経験したから言ったんじゃないかな?だからダンの言ってたことも少し考えてみてあげてね?」

「……わかったよ」

「はい!暗い話はこれくらいでおしまい!明るい話をしましょう!ほらほら~お姉さんに気になる子について聞かせてみ~?」


暗い話から一転、ニヤニヤしながらこちらを見てくるシェリーに少しイラッとするも和ませようとしてくれているのもわかるため、そのまま話に乗っかることにした。



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