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スライムの復讐  作者: シエラ
一章
18/39

評価していただいた方、ありがとうございます!

すごい嬉しいです(*ᴗˬᴗ)⁾ペコリ


4/4改稿


商業ギルドに辿り着いた。

普段ならそのまま中に入って素材を売るのだが今回は一旦路地裏に入り誰もいないことを確認して鎧を脱いでスキルで収納しておく。そしてそのままハイトロールに擬態して御者のおじさんをイメージしながら変身する。


今回は売却するものが大きいし、量も多いから誤魔化すにしても難しい。面倒ごとを減らすためにも他人に化けて売却したほうが手っ取り早い。俺には丁度変身するスキルを手に入れることが出来た。これは使わない手はない!


そういうわけで今回は御者のおじさんに犠牲になってもらい、『収納』している素材をすべて売却することにする。別に無駄な出費をする羽目になった八つ当たりではない!


おじさんに変身することもできた為、早速素材を売るべく素材買取のカウンターに向かう。


「すまない、素材がそこそこあるんだがこのまま直接隣の部屋に行っても大丈夫か?」

「はい。少量以外の場合は最初から直接隣の部屋に行かれても大丈夫ですよ」


確認を取ってから隣の解体部屋へ向かいおっさんに話しかける。


「オーガとか狩ってきたんだがここに出しても大丈夫か?」

「ん?おお、大丈夫だぜ。何も持ってないようだがアイテムボックスか?」

「あぁ、少し離れていてくれ」


そう言い、解体部屋のおっさんに離れてもらってから荒寥のダンジョンで狩ったすべてのモンスターを取り出す。最終的に討伐した数はオーガ15体にハイゴブリン9体、トロールが6体とハイトロールが使っていた鉈とクリア報酬の大斧と流石におっさんも予想していなかったのかオーガを5体取り出した段階から顎が外れたかのように固まっていた。

すべての素材を取り出し終えてからおっさんに話しかける。


「これで全部だ。換金頼む」


声を掛けたことにより固まっていたおっさんがビックリしながら返事をしてくる。


「え……お前全然すごそうに見えないのに凄腕の冒険者とか……か?まぁ冒険者ギルドに行かずにこっちに来てるってことは何か訳ありとかか……詳しくは聞かないでおくから少し待ってろ」


そういうと早速素材の鑑定を始めてくれる。

流石に素材が多いため、時間がかかるようで待たされること数分。おっさんから声が掛かる。


「おーい、鑑定が終わったぜ。オーガとハイゴブリンは解体されているからそれぞれ1体につき銀貨11枚と4枚。トロールは解体がまだだからその分の手数料を差し引いて1体につき銀貨15枚ってとこだな。あと斧と鉈はそれぞれ小金貨1枚だがどうする?」


オーガは肉とコアしか価値がなく、ハイゴブリンに限って言えばコアしか価値がない。トロールは肉とコア以外にも使える部分があるため、解体手数料を引いてもオーガよりも買取価格が高くなっている。


「じゃあそれで頼む」

「おう、じゃあこの札を買取受付に持って行ってくれ」


そういい前回同様札を渡されたためそれを受け取り受付に持っていく。


「これを頼む」

「いらっしゃいませ。こちらですね……え?ごほん、失礼しました。素材買取で合計銀貨341枚分ですね。金貨も混ぜてよろしいでしょうか?」

「大金貨は1枚で残りは小金貨と銀貨で頼む」

「かしこまりました。少々お待ちください」


受付嬢も商業ギルドの素材買取カウンターで見ることの珍しい額にビックリしていたようだが持ち直して接客をしてくれる。

直ぐにお金の方も準備してくれ、大金貨1枚と小金貨9枚、銀貨16枚をカウンターから渡してくれる。


革袋にしまう振りをしながらスキルに収めて商業ギルドを後にする。

そのまま少し離れた場所まで移動してから目立たない場所で人間に擬態し直して装備を整え、隣の羊亭へ移動する。


久しぶりのまともな食事にありつけるということで少しテンション上がりつつお店の前でバスケットを取り出して入口をくぐる。


「いらっしゃいませ~!あ、イーライ君!おかえりなさい!ケガはなかった?」


といってシーナが出迎えてくれるがおかえりなさいという言葉に少し照れくさく思いながらバスケットを返す。


「ただいま。この通り大丈夫だったよ。あとこれ……美味かったありがとう」

「よかったです……またお弁当必要な時は言ってくださいね!それと今日はどうします?」

「じゃあ今日もオススメで頼む」

「はい!ちょっと待っててくださいね」


若干定番になりつつあるやり取りをして少し待つ。

暫くすると奥からシーナが料理をもって来てくれる。


「お待たせしました!今日は鹿肉のローストです!」

「ありがとう。いただきます」


そういって目の前に鹿肉のローストと付け合わせのマッシュポテトやパンなども一緒に置いてくれる。

久しぶりのまともな食事に我慢できず、早速鹿肉から手を付ける。

村で食べた鹿肉は少し硬い印象があったがこの鹿肉はとても柔らかく口当たりもいい。脂身は少ないためしつこくなくとても美味い。なにより付け合わせのマッシュポテトやパンとも合う。そんなこんなですぐに平らげる。


食べ終わったため、シーナと一言二言話した後お代を済ませ、お店を後にしてそのまま寄り道をせずに部屋まで帰る。

部屋に帰ってきたことで安心してしまい、そのままベッドに倒れこむようにそのまま眠りにつく。



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