ギルド
初めての町です。
(ここが異世界の町か、だいたいそこらのテンプレ通りの町並みだな。とりあえずギルド行ってみるか、やることないしな。)
言われた通りの道むとギルドに到着した。普通のギルドでここはテンプレの酒場と兼用ではなく受付と案内板しか目立った物は無く落ち着いていた。
(普通は別だよね、仕事する場所なんだから酒とか飲んでトラブルを起こさない為にも独立していた方がいいに決まってる。)
等、自意識で考えを巡らせていると
「そこの方何かご用意ですか?扉の前に立っていると他の方の迷惑になりますよ?」
(く、こっちでも指導受けてしまった。しかし、その通りだ。素直に謝ろう。…ん?なんか高身長で耳が長い!これはまさかエルフ?知的そうだ。)
「すいません。初めて来たもので物珍しくて保けてました。ギルドって何をするところ何ですか?」
「まぁ簡単に言えば、依頼を受注するところで、依頼人と冒険者の仲介を主にしています。初めてってことはまだ未登録なんですか?登録するならお金を払って頂けるなら登録できますよ。ちなみに1000レクです。」
「1000レク?あ、自分お金持ってません、使い果たしちゃって、手持ち無くなってしまいました。」
「そうですか、なら、後払いでも可能です、こちらの用紙にサインお願いします、報酬から引かせていただきます。1000レクと言うのはこちらの紙幣や金貨の単位等です。1~10000レクまで通貨の種類があります。ですが、大体は皆さん身分証に貯金できる機能を付与し、カードで支払う形が現在の主流になっています。」
「助かりました、それでお願いします。カードに付与?この自分の身分証にも付与できます?」
「変わった形式ですが可能です、提示してください、ついでに登録もしておきますね。あと通貨の単位もわからないなんてすごい閉鎖的な独立した文化をもったところで育ったんですね。」
と、受付嬢が触れた瞬間シュンと音がし登録が終了した。
「これで一通り終わりました、次どうしますか?依頼受けられます?あなたにオススメなのはこの3つです。薬草採取とコボルト討伐とハニービーの捕獲です。」
「へぇ、ちなみに上のオーガ掃討とかも受注できるんですか?」
「できますよ、冒険者のランクはありますが、受注は各人で責任を負って受けてもらいますので制限はありません。ランクは1~10まで、今最大のランク保有者でも6程ですのでゆっくりやってください。歴代でも10到達は20人位しかいません。特に強い人は軍に引抜きされるので尚一層10までいく人が減少しました。」
(受注制限ないのにランクはあるのか、建前では名誉とか信頼だろうけど引抜きとか警戒とか色々あるのだろう。)
「わかりました、とりあえずコボルトと薬草の依頼受けます。」
「確認しました、では行ってらっしゃいませ。依頼は町を出たところの近くの平原と森で達成できますので頑張ってください。あとこの腕輪を交付します。この腕輪は擬魔法の腕輪といって本来魔力を使用しないと起動しない装置などを使えるようにするための腕輪です、あとこちらに傷薬と栄養剤を支給します、使用しなかったら返却してくださいね。」
「ありがとうございます、それじゃ行ってきます。」
そう言うと踵を返して外に出た。
(まだ日が高い、これらな順調に行けば夜までに帰ってこれるか?)
それから町の外にでて、とりあえず森に行くことに決めた。
こうして初めてのクエストに挑戦が始まった。
初クエスト、上手くいくのだろうか。