はじめの一歩
目を覚ました秀一が得ていたものとは。
「私、先輩とはこれ以上付き合えません。」
「災害でなつきちゃん、死んじゃったってよ。」
(俺と付き合って別れたやつはなんでこんなに不幸になったりしてるんだ?意味がわからん。)
「ん、うんー…ここは何処だ?」
目が覚めた俺が観たのは何もない平原だった。(キロ単位で周りに何もないぞ、何処だよここは?)
するとそこにはハンドブックと仕事で使う身分証があった。
(これ以外は無いな、スマホも落として来たみたいだ。無一文で連絡手段も無い、終わったな、てかこの、メモ帳みたいのなんだよ。何々、異世界での歩き方?)
とりあえず開いてみるとそこには
【おめでとうございます?貴方は世界の悪質な異物として排除されました。貴方には他人を不幸にする能力が備わっていました。これまで深く付き合った関係の人が不幸になったのもその恩恵?です。世界に見放された所をこちらの世界が干渉し貴方を再現させました。不幸にする能力は上手く外す事ができました。それにこちらで生きて行くための能力を1つ付与しました。有効活用してください。説明は後述します。】
(なんだこれ、ってことはもうあっちの世界にはもどれないけど、こっちの世界でイージーモードで生活できるってことか。)
そのためには能力の解析が必要であるのでメモ帳を捲った。
【貴方に1つ能力をプレゼントします。その能力はいつでも職業を変更し、その職業の能力を使う事ができるという能力です。貴方は前世界では兵隊だったみたいなのでソルジャーの職業を固定で就いています。それ以外もう一枠にあなたの考え付く職業に就けます。注意として空想の職業(こちらの世界にある職業は可能)には就けません。レベル制でレベルに応じて職業のレベルが上がり、練度も上がります。ソルジャーの職業の装備は好きな時に出現可能で念じれば出現します。他の職業の装備品は自分で調達してください。】
(結構いい能力だな、試しに゛軽装甲車゛)
ブウィィィーン(なんか某ステ3初代みたいな起動音だな。)
すると徐々に形が形成され装甲車両が出現した。
(やば、もぉ完全にイージーワールドだな。ついでに機関銃と対戦車弾も出しておこう。あとコンパスと時計、水筒とチョッキも一応出しとくか。あ、ナイフも出しとこう。てか、時計は装備品にないから無理か車載のみるか。)
最低限必要な物を出して、とりあえず北は寒いというイメージがあるので南を目指すことにした。
(飯も装備品扱いでレーションあるからしばらく困らないし、なんとか生きて行けるな。ん?てか職業も自衛官のお陰で一通りできるし他職業を就ける必要ってあるのか?)
二時間ほど走行したあたりから森林が多く見られるようになった。
更に一時間後ようやく人工の建物を発見した。高台に登り狙撃で使う眼鏡を覗いて確認すると、一部しか見えないが活気ある街が見えた。
(とりあえずあそこにいくか。服は全然違うけど大丈夫かな?門番立ってるけど。)
車両だと怪しまれるので徒歩で街まで向かった。
入り口までくるとやはり門番に止められた。
「おい、あんた、見ない顔と格好だけど身分証はあるかい?」
(なんか色々なとこでみたな。とりあえずテンプレ通りはいやだから自衛官の身分証見せてみるか?)
「これでいいか?」(これが残ったのもこのため…のはず。)
「見ない身分証だけど職業はちゃんと就いてるみたいだし、正式な身分証だね。いいよ。通りな。ようこそダモールへ、歓迎するよ。初めてだろう、ギルドは街入って左に進んだ所にあるからそこで色々教えてもらうといい。」
「ありがとうございます。」(てかなんでこっちの言語がわかるんだ。口の動きから確実に日本語じゃないのに。まぁいいか、これも神か世界かわからないけどギフトだろう。)
こうしてようやく、異世界の街へと踏み込んでいくのだった。これからの苦悩を築きあげる事も知らずに。
ステータス
名前
村田秀一
職業
1st ソルジャー
2nd 無職
主装備
機関銃、装甲車両、防弾チョッキ(新型【陸自仕様】)、サバイバルナイフ、レーション及び親子丼、鉄帽、狙撃用スコープ(約10倍)、対戦車弾、手りゅう弾(描写なし)、弾薬、予備銃身、他必要装備
結構思い付きで書いてるけど大丈夫かな笑