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~余波~

遅れて、誠に、申し訳ございませんでしたーーーー!!!!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

悪魔撃退の夜から日を跨ぎ、平穏は戻ってきた。

しかしそんなにうまくいくはずもなく...

「あの夜は激しかったね♪」

「誤解を招くような言い方しないで!」

あの後、ハクは彼女を見逃した。何でもファングも懲りたようでもうしないとの事だ。

それを許す彼も彼だが、現にその数日経った今でも大人しくしている。

その代わり、ハクにベッタリだ。

ここはこの前ルナと落ち合った喫茶店だ。あれから結構な頻度で来店している。

落ち着いた店内と耳障りにならない、いっそ心地よい曲が店を包み込んでいる。

「あと夜ベットに入り込むのやめて」

そんな安息の空間とも言えるここ、[Rest]が今、この席の空気のみが荒れようとしている。

ちなみにその言葉は初耳だ。

「ハクくん、どういうこと?」

まさか、同棲!?

「不法侵入して来るんだよ...」

「あー、お疲れ様ハクくん...」

そう労う目線で言った。

相変わらずファングはハクに引っ付いている、どさくさに紛れて胸を擦り付けるような艶かしい動作を始め出したが、結衣がすぐさまでこぴんで沈める。あぅとわざとらしく声を出すファング。ハクはとても厄介な人物、もとい悪魔に目を付けられてしまったらしい。

「ちゃんと合鍵で玄関から入ってるもん...」

たった今、結衣が唇を濡らしていたオレンジジュースがこぼれ落ちた。

「どういうこと...?」

「目のハイライト消えてるぞ!」

今しがたケーキを突っついていたフォークを、あろうことか思いっきり二人にむけた。乙女にあるまじき行為なのは確かだ。ちなみに目に光は宿していない。

「...落ち着いて?」

「.......むぅ」

少々納得していないが、フォークを持っていた手を緩め、そのままケーキを口に入れる。甘く上品な味わいはとても美味だが、その場の空気は甘いなんてものではない。

「はぁ、お前、また盗ったの?」

「....てへっ♪」

もう、なんでこうなるのーー!!

心のなかで叫ぶ、結衣であった。



ハクのことが気に入ったファング。

ベタベタくっつきにいくファングに結衣は戸惑うなか、この先が思いやられるのは

火を見るよりも明らかだったのだ...。 頑張れ!

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