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世界を救う歌を探して  作者: でこっぱ
36/52

盗賊団

馬車にいた男たち3人がこちらに襲いかかる。


大剣の男は僕が、槍の男はソランが、馬に乗っていたグローブの男はセアが迎え撃つ。


「相手はガキだ!生け捕りにして、あの野郎に売り付けるぞ!」


セアが相手取る男が声をあげる。


あいつらはこちらが子供だと油断している。

いまのうちに叩かないと。


「ルー!オルタ!こっちに向かってくる奴等を止めてくれ!『アイオの歌』!」


僕が『アイオの歌』でパーティーの力を底上げし、ルーとオルタはこっちに駆けつける敵の援軍に魔法を撃ち込む。

『アイオの歌』の支援を受けたオルタの風魔法は、このパーティーでの最大火力の攻撃だ。


十数人いた盗賊たちは、思いがけない高火力の攻撃を受けて、数人を残しほとんどが戦闘不能になったようだ。

撃ち漏らした敵を倒すため、ルーが再度魔法を唱えようとする。



「くっ、クソガキどもが!中級以上の魔法使いがいやがるのか!ナメるなよ!」


ソランと戦っている男が、槍の石突きを地面に叩きつけると、辺りに甲高い音が鳴り響く。



ルーが首を傾げながら叫んでいる。

「あれ?魔法が使えない?」


ルーがもう一度、手を前に突き出し魔法を使おうとすると、槍の男がまた地面を突く。

甲高い音が鳴り、ルーの魔法はまた不発に終わる。

オルタが制御を失ったようにフラフラと上空から降りてくる。


「ん、あいつが出す音で魔力が掻き回される。」


オルタは地面に力なく落ちる。

その様子を見た盗賊たちの目が怪しく光った。


「おい!なんだありゃ!妖精じゃねえか?」

「本当か!こりゃあすげえもん見つけたな!高く売れるぞ!」


グローブの男がオルタを捕獲しようと走り出す。



「…いかせない!」

セアが武器とブーツに風魔法を付加し、グローブの男の行く手を阻む。

魔力付加で機動力があがったセアは、グローブの男を翻弄し、顎を蹴りあげる。


「ぐっ!」

攻撃が浅かった。グローブの男はすぐに態勢を調え、セアに向き直る。

セアがもう一撃加えるために、一歩踏み出した瞬間、槍の男が石突きでソランを攻撃した。

ソランは咄嗟に籠手で攻撃を受けたが、その衝撃により、槍の魔力妨害が発動する。

甲高い音と共に、セアのブーツへの魔力付加が解け、セアはバランスを失う。


グローブの男は、これを狙っていたように、バランスを崩したセアに蹴りを加えた。

セアは馬車の車輪の元まで吹き飛ばされてしまった。


「1人目だな。手こずらせやがって。」


まずい。近距離戦闘はセアがいないと部が悪すぎる。


「ソラン!セアの回復を頼む!」


セアのサポートをソランに頼み、僕は大剣の男の剣をいなして、オルタとルーの救出に駆け出す。

牽制に魔法を使おうとするが、槍の男にことごとく妨害される。


上手く飛び上がれないでいるオルタを拾いあげ、懐に入れたところで、大剣の男に追い付かれた。


「くそう!」

ルーの元にたどり着けないことに焦りながら、剣を構える。

相手はどう見ても戦士職だろう。

吟遊詩人の僕には、魔法も使えない状況は不利だ。

大剣の男の攻撃は大振りだが、体格差もあり徐々に押されてくる。

男の力を込めた一撃を受け、僕は流しきれずによろめく。

男はにやりと大剣を振り上げた。



「ゼスタ!やっちゃえ!」


懐に入れていたオルタは、そう叫ぶと男に砂を投げつけた。

先程地面に落ちた時に拾っていたようだ。

オルタの小さな手に握られた砂は僅かしかなかったが、男の視界を一時的に奪った。


「くらえっ!」

「ぐぅっ!」


怯んだ相手へ剣を一閃、なぎ払う。


大剣の男は首から血を吹き出し倒れた。



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