表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/7

僕のやるべきこと

ようやく悩みも消え、彼女がやりたいことをやらせてあげるのが自分の役目だと気づいた俊。

はたして、彼女のやりたいこととは・・・

「愛ちゃんさ・・・今何がしたい?」

 そう、これこそが今僕がすべき事なんだ。

「え?どうしたの急に」

 僕は不思議そうな表情を浮かべた彼女に言葉を続けた。

「いや、ほら。人生は一度じゃん?やりたい事やろうよ。」

 彼女の表情から察するにまだ理解に苦しんでるようだ。

「まあ、細かい事はいいから!ほら!やりたい事言いなよ!」

「ええ・・・やりたい事か・・・うーん・・」

「まあ、突然言われても困るか(笑)じゃ、明日までの宿題ね!」

 なんだよ宿題って(笑)自分でもツッコんでしまう。

「宿題かあ。なんかいいね!分かった!考えておくね!」

 ああ。彼女が単純で助かった(笑)

 僕はこの日ひとまず家に帰った。

 次の日・・・・

「どお?決まった?」

 病室に着いてしばらく普段どうりの会話をしてからこの話を切り出した。

「うん!決まったよ!」

 彼女は元気よく言った。いつも思うが彼女の元気さはとても病人のそれじゃない。

「そっか!で、なのをしたいんだい?」

「あのね!私、遊園地に行きたい!」

「え?行った事ないの?」

 僕は相当驚いた。この世に遊園地に行ったことがない人がいたなんて。

「なに今さらー。私がずっと病院にいるって知ってるでしょ?」

 確かに、よく考えたらそうだ。ずっと病院にいるんだ。遊園地に行ってないのは当然だ。

「そうだな(笑)じゃあ、今度いく?」

「えっ?」

 彼女は二日連続となる驚き顔を見せた。

「でも私、病院から出れないんだよ?」

「そんなことは知ってるさ。でも、1日くらい行ってみようよ。」

「それは、病院を抜け出せってこと?」

 彼女は不安げな表情を浮かべた。

「まあ、ストレートに言っちゃえばそう!」

 僕は彼女を無理矢理でも説得したいがためにいつも以上に明るく振る舞った。

「うーん・・・でもな〜。どうしよっかなー。」

 彼女は10分くらいずっと悩んでいた。

「どお?答えは出た?」

 僕は恐る恐るきいてみる。

「うん。私ね・・・行きたい。」

 僕は内心ホッとした。ここで断られたら恥ずかしいにもほどがある。

「よし!じゃ、明日いこう!明日、日曜日だから学校ないし!」

「えっ?明日!?俊くんっていつも急だよね(笑)」

「ダメ・・・かな?」

「ううん。もう慣れたよ(笑)わかった!明日いこ!」

 こうして僕たちは明日、一緒に遊園地に行くことになった。

 この日の夜、僕は鼓動の高鳴りを抑えることができなかった。何度も明日の準備が完璧か確認した。楽しみで仕方がなかった。もう、寝ることを半分諦めていたが相当疲れているのか気づいた頃には眠りに落ちていた。

   つづく

いかがだったでしょうか。

明日、ついに俊と愛が遊園地に行きます。いい感じのムードになっちゃたりするのでしょうか(笑)

それでは、また明日の更新に乞うご期待!

また明日〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ