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焦り

咳き込んで苦しそうにしている女の子を見つけた俊。

俊は彼女を救う事が出来るのか・・・

 落ち着け僕。落ち着けば経路を考えるなんてたやすいことだ。え?なんでそんな必死に経路を考えてるかって?実は僕、方向音痴なんだ。方向音痴からしたら今の状況は最悪ってわけ。

 結局、頭の中の整理がつかず経路なんて思いつきやしなかった。かといって、彼女を見捨てる訳にはいかないだろ?

「くそっ・・よし、考えんのはやめだ。行こう!」

 僕は彼女をおんぶした。もちろん病院までの道は分からない。ここからの記憶はあまりない。ただ・・・気づいたら僕は彼女をおんぶしたまま病院の前に立っていた。

「お!方向音痴だってやる時はやるんだな。」

 なんて言ってる場合じゃない事くらい分かってるさ。でも、少しくらい感動させてくれ。

「大丈夫!もう病院着いたよ!すぐ、医者に診てもらおう!」

 僕は彼女をおんぶしたまんま病院の中へ走り込んだ。

「すいません!この子が公園で苦しそうにしてたんですけど・・・!」

 僕は受付の人に半分叫びながら声をかけた。

「はい・・え?早乙女さん?大変!」

 受付の人は急いでどこかに電話をかけた。僕はある事に気づいた。

「この子、早乙女さんっていうんだ。」

 またまた、それどころじゃないのは分かってるさ。でも、ここまで僕は頑張ったんだここからは病院の仕事だろ?

 そんな事を思ってると僕の元に医者と担架的なものを運んでる数人の看護師が来た。(あの、良く病人を運ぶやつあるでしょ?名前が良くわからないから担架的なもので許してくれ)

「君が早乙女さんを運んできてくれたんだね?ありがとう。後は私に任せてくれ。早乙女さんをこの上に降ろしてくれないか?」

「はい。分かりました。」

 僕は彼女を降ろした。

「先生。よろしくお願いします。」

 先生と数人の看護師は急いで行ってしまった。

 僕はそこから家に帰った。あ、もちろん道に迷ったけど。家に帰ってから彼女の事が気になった。もう、体調は良くなったのか不安だった。

「明日、病院行ってみるか。」

 最近、アクティブになったと自分でも思う。前はこんなに家から出なかった。そんな事を思いながら僕は眠りに落ちた。

      つづく

いかがでしたでしょうか。

明日、遂に俊が病院に行きます。ここから物語が動き出して行きます!

乞うご期待!

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