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異世界での過ごし方  作者: 太郎
異世界
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41

激しく短いのですが、次話との関係で投稿させていただきます。


それから数日後。

クラン達はいままで世話になっていた洞窟の前で、フンベルト達ドワーフと向き合っていた。


「いままで世話になったわね」


ドワーフの作ったレイピアを二本帯剣したクリスが口を開く。

レナもそれに合わせて頭を下げる。

こちらもドワーフの作った剣を二本腰から吊るしていた。


「なんの、こちらの方こそ世話になった」


そこで言葉を区切るとフンベルトはクランに向き直る。


「結局刀を作ることはできなかったが、これからも打ち続けて行こうと思う。近くまで来ることがあったら寄ってほしい。いつでも歓迎する、友よ」


「はい。ぜひ寄らせてもらいます」


「じゃ、行くわよあなた達」


フンベルトとクランの会話が終わるのを待ち、クリスが出立の声を上げる。

二人が頷き、きびすを返そうとするとフンベルトがクランに声を掛けた。


「蒸留酒、必ず作りますぞ!」


短い言葉に、鍛冶の技術を教えてくれた事、新しい酒の製造方法を教えてくれた事、そして、人間達が亜人と蔑んでいる自分達に対する心遣いへの礼、それらが含まれていた。

その言葉にクランは、「励め、光の神々より生まれし兄弟たちよ!」

そういい残すと、大げさにマントを翻して歩き出す。

レナとクリスも歩き出したクランを追いかける。

ドワーフ達は三人の姿が見えなくなるまで見送っていた。


(ねえレナ?)


クランの後ろを歩きながらクリスが話しかける。


(なんだ?)

(クランさんマントなんか持って来てたっけ?)

(ドワーフからのプレゼントだそうだ)

(そう……)

(それより、お前は何のためにここまできたんだ?)

(えっ!? まあ、ちょっと調べたい事があったんだけど…… すっかりクランさんのペースに巻き込まれたわね……)

(そうか……)


クリスとレナはしばらくクランのマントを見ながら、ルイザの街に向けて歩き続けた。



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