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天然☆彡少女  作者: 櫻木サヱ
夜空に散る小さな羽
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森に落ちる羽、ふわふわの決意

森の奥は、朝の霧がまだ漂い、木々の間から差す光は淡く揺れている。

ほのかはルゥを肩に乗せ、仲間たちの後ろを歩きながら、ゆっくりと息を整える。

天然少女の胸は緊張で少し高鳴るけれど、仲間たちの存在が心を落ち着かせてくれる。


「影が出る場所だね……」

美桜の声が森の静けさに溶ける。肩にかけたマントが風に揺れ、頼もしさを感じさせる。

「慎重に……でも、急がなきゃ」

リナが冷静に前方を見つめ、少し先に潜むシャドウの気配を探る。

晴翔は端末を操作しながら、森の奥の情報をほのかたちに伝える。


ほのかは少しドキドキしながらも、天然らしい笑顔を浮かべる。

「大丈夫……私、頑張れるよ」

ルゥの光が肩でふわりと震え、ほのかの勇気を優しく応援する。


森の奥に差し掛かると、枯葉がかさりと音を立て、風が木々の間をざわめく。

突然、影が揺れ、森の暗がりから小さなシャドウが現れた。

「き、来た!」

美桜が素早く風の魔法を展開し、シャドウの動きを封じる。

リナが前方の位置を冷静に調整し、晴翔が端末でシャドウの動きを仲間に伝える。


「ほのか、今よ!」

ルゥの光がほのかの肩でふわりと弾ける。

天然少女の心の中の小さな光が、仲間たちの力と重なり合う瞬間。

ほのかは手を伸ばし、小さな光の羽を放つ。

羽は森の霧に揺られ、柔らかく輝きながらシャドウに触れる。


シャドウはゆっくりと消えていき、森の奥に静けさが戻った。

「やった……!」

仲間たちの安堵の声が森に響く。

「ほのか、ナイスだよ!」

「ありがとう……みんな!」


天然ほのかの光は、仲間たちの力と心をつなぎ、森を少しだけ明るく照らした。

葉の間から差し込む朝の光が、ふわふわと舞う羽と重なり、幻想的な空気を生み出す。


「私……私も、もっと頑張らなきゃ」

ほのかは小さく胸に決意を握りしめる。

森を抜けると、霧の向こうに東の空が赤く染まり始めていた。

「きれい……」

ルゥの光が肩で優しく反応し、仲間たちも同じ空を見上げる。


天然少女の心は少し切なくも、温かさで満たされていた。

今日の小さな勇気が、仲間との絆をさらに強くしていく――

森に落ちる羽のように、ふわふわと舞いながら未来への一歩を導く光となった。


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