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街路樹に揺れる光、ほのかの勇気
春の午後、街路樹の葉がそよ風に揺れ、日差しが柔らかく歩道を照らす。
ほのかはルゥを肩に乗せ、少し緊張しながらも校外の任務に向かって歩いていた。
天然少女の心は、ドキドキとわくわくが混ざり合い、小さな勇気が胸の奥で光を放つ。
「ルゥ……今日のシャドウ、少し大きそうだね」
「大丈夫だよ、ほのか。君の光があれば怖くない」
ルゥの言葉に、ほのかは胸の奥がじんわり温かくなるのを感じた。
歩道の向こうで、突然小さなシャドウが現れる。
「え……!?」
天然ほのかは慌てながらも、ロッドを握りしめる。
光の羽が肩でふわりと広がり、柔らかな光が周囲を包む。
「よし……私、やれるはず!」
ほのかの小さな勇気が光となり、シャドウに届く。
一瞬の迷いも、ドジな天然も、この瞬間のためにあったかのように消えていく。
光がシャドウに触れ、ゆっくりと消えていく。
「できた……!」
「うん、ほのかの勇気が光になったんだ」
ルゥが肩で軽く羽を揺らし、ほのかを称える。
街路樹の影に揺れる光と風、天然少女の小さな勇気――
今日もほのかの魔法は、誰も気づかないけれど、確かに世界を少しだけ明るく照らしていた。
ほのかは胸に手を当て、深呼吸。
「私……これからも、みんなを守れる気がする!」
春の光と風が、ほのかの決意を優しく後押しするように、ふわりと揺れた。




