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ふわふわの羽、心の距離をつなぐ
夜の校庭、春風が樹々をそっと揺らす。
ほのかはルゥを肩に乗せ、ベンチに腰掛けていた。
ふわふわとした光の羽が、二人の周りで静かに舞う。
「ルゥ……今日もいろいろあったけど、なんだか楽しかったね」
「うん、ほのかがいるから、どんな夜でも安心できるよ」
天然少女のほのかは、ちょっと照れくさそうに微笑む。
遠くで、クラスメイトの美桜がベンチに座り、静かにこちらを見ていた。
「ほのか……ありがとう、今日も助けてくれて」
「え……私?あ、うん……でも天然だから偶然かも……」
「ふふ、偶然なんかじゃないよ」
光の羽がふわりと三人を包む。
ほのかは胸の奥でじんわり温かいものを感じる。
天然でも、ドジでも、自分の光で誰かの心に触れることができる――
そんな小さな奇跡が、三人の距離をぐっと縮めた。
「ねぇ、これからも一緒に……」
ほのかの言葉に、美桜もルゥも微笑みながら頷く。
「うん、ずっと一緒だよ」
「私も!」
ふわふわの光が舞い、夜風に揺れる髪や制服が柔らかく光る。
小さな勇気と優しさが、三人の心をつなぎ、静かに世界を照らす。
天然少女の光――それは、日常の中でこそ輝き、誰かの心をそっと包む魔法だった。




